【2019年】マーケ担当者必読!!ベトナムのデジタル市場をわかりやすく解説!

こんにちは。
ベトナムのデジタルマーケティングでご飯を食べてる田中です。

気がつけば2019年も2ヶ月が経ちました。ベトナムも2月の旧正月明けから動き出す企業さんが増えて来ております。田中の担当するクライアントさまや新規にベトナムでプロモーションをしたい方などからご相談が昨年よりも多い印象です。


今日は2019年のベトナム市場最新動向をHootSuiteのレポートを使いながらご説明していきます。

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ベトナム2019年デジタル市場

早速、概要です。

モバイルの存在感

ベトナムデジタル市場
ユーザー数

ベトナムの人口9600万人に対し、モバイルの契約者数が1億4300万件です。人口に対する契約率は148%にものぼっています。個人利用で複数台を使っているベトナム人は少ないのでビジネスユースでの複数台利用が多いです。モバイルに対してはBtoB、BtoC関係なく、見込み客とのコミュニケーションを取っていくことがベトナムでのデジタル広告戦略でより重要となっていくことでしょう。

また、ビジネスユースのモバイル端末のタイプは現状ではフィーチャーフォン(非スマートフォン)が多かったですが、今後はスマートフォンの利用が拡大していくはずです。スマートフォンはグローバルでハイクラスと格安の2極化が進んでおり、ベトナムではさらに国内ブランドである、VSmartが今後ユーザーを増やしていく可能性が高いからです。Vsmartは100ドル程度の端末を販売していますが、利用者からは高評価です。つまり今後のベトナムでのデジタルプロモーションでBtoB企業の戦略としてはいかにビジネスユースのスマホユーザーとコミュニケーションを取るかが課題になりそうですね。


インターネットユーザーは6400万人です。ベトナムの人口はまだ増加傾向にあることや上記の格安スマートフォンの台頭があるため、将来的にはまだ伸びしろがあります。


ソーシャルメディア利用者はまだまだ大幅に増加

ベトナムデジタル市場
ベトナムのソーシャルメディア市場

よく聞かれる質問で「ベトナムではソーシャルメディアを使ったプロモーションが効果的ですか?」というものがありますが、答えはYESです。

上の画像はそれぞれのカテゴリーの伸び率を示していますが、ソーシャルメディアのユーザー数は13%(なんとモバイルでは16% ! )成長をしています。のちほど、詳しくチャンネル(SNSサイト)別の話もしますが、先進国ではまずありえない伸び方です。ソーシャルメディアはベトナム人の情報源・コミュニケーションプラットフォームとなっていますのでうまく広告を打てれば企業にとって非常に大きい効果を発揮できます。

WEBサイト別のトラフィック

ベトナムデジタル市場
ベトナムメディア別トラフィック数

Googleが1位、以下、Facebook、YouTubeと続きます。
この3つのチャンネルはそれぞれ月間のトラフィックが3億台と拮抗しています。さきにもお話したとおり、FacebookやYouTubeはSNSとしてベトナム人に大人気です。ご相談を受けたり、デジタルマーケティングのご提案をさしあげる媒体も8割がこの3メディアになります。

最近のトレンドでは動画形式の広告が人気でテレビCMの素材やWEB専用の動画CMを使ってFacebookやYoutubeで動画広告を実施するケースが増えています。各メディアの配信精度や動画の長さなどが強化された事やデジタル媒体であれば1回の視聴単価が明確にわかることなどから非常に人気です。SNSのトラフィックや伸び率の高さから考えると影響度は非常に高いです。ベトナムでは動画マーケティングはすでにマスの役割を担いつつあります。

ソーシャルメディアプラットフォーム

ベトナムデジタル市場
ベトナムデジタル市場

SNSに注目した場合、どのような媒体が人気なのかをご紹介します。

Facebook:6100万人
インターネットユーザーのほとんどがFacebookを利用している傾向です。日本ではFacebook離れが加速していますが、ベトナムでは真逆の傾向であることは興味深いですね。最近の動向ではFacebookは世間的に批判にあうことが多いため、怪しい動きをするユーザーや過度な商用目的の投稿の排除をシステム的に実施しているため、ベトナムでFacebookでのマーケティングを実施するためには以前よりもより高度なテクニックが必要になっていきています。

Instagram:620万人
インスタグラムは日本ほどではないですが、ベトナムでも徐々に人気になりつつあります。現在のユーザー数は600万人です。インターネットに対してアンテナを張っているユーザーやトレンドに敏感な層、おしゃれや写真に関心があったりする層などが多く存在します。日本のインスタグラム導入期と同じイメージですね。特定層を狙ったマーケティングや知見を貯めるテストとしては現在でも実施する価値はあるため、動画広告などを中心にベトナムでも広告出稿が多いメディアです。

LinkedIn:260万人
続いてリンクトインです。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、国際的にはビジネスユースやリクルーティングで使われることが多く、ベトナムでも同様の使われ方をしています。特にリクルーティングでは効果を発揮しやすいため人材紹介会社さんやヘッドハンターを多く見かけるメディアです。広告出稿も可能で弊社でご支援させていただいたケースではリンクトインからの求職者獲得に成功した例があります。インターネットに対してセンシティブな感覚を持っていたり、国際感覚のあるユーザーを集めたい場合にはリンクトインは非常に良いSNSプラットフォームに位置づけられます。

Eコマース市場規模

ベトナムデジタル市場
Eコマース市場規模
ベトナムデジタル市場
Eコマース市場成長率

ベトナムでの各業態別のEコマース市場規模を見ていきましょう。

家電・電化製品:6億1000万米ドル(年成長率27%)
ファッション :5億5800万米ドル(年成長率25%)
食品・健康食品:3億4800万米ドル(年成長率38%)

2020年には全体の市場規模が100億米ドル(1兆円)にもなると言われているベトナムのEC市場です。全体的に成長率が加速度を増していますが特に上記3つのカテゴリは成長率が高く、すでに大きい市場になりつつあります。家電・電化製品市場はわかりやすく、店頭で実際の製品を見たらインターネットの方が安く買えるため支持を集めています。数年前までは「ベトナムでは偽物が多く出回っていてEコマースはなじまない」というような意見もありましたが、①出店者・企業のモラル向上、②キャッシュオンデリバリーの対応、③偽物・欠損等の保証の3点の対応策で以前と比べるとEコマースでの購入者が増加する傾向にあります。現地に即したローカライズを実行すればベトナムのEコマース市場での商品販売自体のハードルはそこまで高くはありません。

以上、2019年のベトナムにおけるデジタル市場の解説でした!ではまたお会いする日まで〜。

ベトナムのEC市場のお話

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2020年に1兆円市場へ成長するベトナムEC市場

前回のエントリー「Amazonがベトナム1兆円市場を今狙い始めた理由」で2020年に1兆円市場になると予測されるベトナムのECマーケットでプレイヤーの動きが活発化しているという話をしましたが、直近のベトナムE−コマースマーケットのお話が薄かったなと感じましたので、改めて足もとの市場環境についてまとめておきます。

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Amazonがベトナム1兆円市場を今狙い始めた理由

Amazonが2018年、ついにベトナム進出

よく聞かれる質問で「ベトナムにはAmazonてあるんですか?」というのがありまして。今までは「残念ながらAmazonはありません!」と答えていたのですが、今年以降は回答を変えざるを得なくなりそうです。先日、3月14日に行われた、「ベトナムオンラインビジネスフォーラム2018(VOBF)」にAmazonシンガポールからジジェ氏が参加し、ベトナムでのAmazonのビジネス展開を宣言しました。

アマゾン、ベトナム進出へ (日経新聞)

記事にあるようにベトナムにはすでに9000万人以上の人口がいて、2020年にはネット通販市場が1兆円を突破する試算が出ています。20年以降も人口ボーナスが続くため、5年、10年でさらに飛躍的に市場規模が拡大する可能性が非常に高いのです。Amazonにとってみれば、頭打ちしつつある先進国EC市場でコストをかけて小さく成功を勝ち取るよりも将来性のある新興国マーケットで先行投資した方がいいというのが、Amazonのベトナム進出の狙いかと思います。

私もVOBFに参加して、実際にジジェ氏の講演を聞き、ベトナムでSeller向けの教育を行うファム・カイン氏と直接話すことができたので、Amazonのビジネス展開で今わかっている事を紹介します。

ベトナムでの展開は40〜50の事業者から開始

Amazonでショップを持ち、商品を販売するSellerの数は当初は最大でも50社程度に限定して、ビジネススタートとなりそうです。トレーナー担当のカイン氏から話を聞くことができました。Amazonを利用して売上を最大化させる方法をカイン氏がSellerへ教育していくということでAmazonとしてはユーザーの購入体験に重きを置いているのかなと感じました。

ベトナム人もAmazonという単語は聞いたことがありますが、世界のAmazonですらこの国では新参者になることは間違いありません。すでにベトナムにはLAZADAやADAYROIなどの外資・内資両方のECモールが存在しており多くの人が利用しています。

その中にAmazonは飛び込んでいくわけですから、お粗末なユーザー体験をさせてしまったらユーザーは他の選択肢がある以上、定着しないです。そして他のECもAmazonに対抗策を打っていくはずですので、返り討ちにあってしまう可能性こそあります。

ですから、Amazonは2018年ビジネスをかなり慎重に進めていくんじゃないかと推測しています。おそらく、業種はリテールで特に需要がありそうな日用雑貨や健康関連商品といったtoCに注力するでしょう。下手に広げてユーザー体験を無視すると、いくらAmazonでもうまくいかない可能性があります。

私もECのデジタルマーケティングのコンサルティングをしていますが、Amazonの参入は脅威であるとどうじにベトナム人がよりECに注目する好機であると捉えています。ベトナムでデジタルマーケティングを行う企業であれば、間違いなく2018年はECに注目していったほうがいいです。

鍵はモバイル決済

日経新聞のAmazonの記事でも「決済も今後の課題。クレジットカードの普及率は10%程度、銀行口座の保有率も30%以下で、決済は現金が中心だ。アマゾンが参入する場合、信頼できる決済システムの構築が必要になる。」と決済について触れています。記事では書かれていない情報を話すと、ベトナムではクレジットカード決済は普及しないか、普及するのに10年はかかると思います。

なぜならば、ベトナムはまだまだ個人商店の多い国ですから、クレジットカードのユーザーが増えない要因は、クレカを使用できる店舗が少ないからです。クレジットカード大手もベトナムの市場規模がまだまだ小さいため大規模なインフラ整備に協力的ではありませんし、ベトナム人も現金主義です。つまりクレジットカード決済自体がベトナム人になじまないのです。


では、ベトナムの決済事情はどう変わっていくのでしょうか?

私は、中国にそのヒントがあると考えています。中国では近年急速にモバイル決済が普及してきました。アリペイやWeChatペイといったネット系の大手企業が決済インフラを整えてしまいました。QRコードを活用して、スマートフォン1台あれば、成立するモバイル決済は一瞬で中国の決済事情を変えました。今まで現金での支払をしていた消費者はモバイル決済を使い始め、上海や北京などではモバイル決済が使えなければ不便と感じるほど世の中に浸透しています。統計データでは中国人の実に38%がモバイル決済の利用経験ありと回答しています。

今後、中国では都市部以外の地域もモバイル決済が普及していくことでしょう。リープフロッグ現象とよばれる、先進国を非先進国の技術が飛び越える現象が起こっているので個人的に非常に興味深くみています。

前置きが長くなりましたが、結論的にはベトナムも中国と同じようにモバイル決済が主流になる可能性が極めて高いです。
ベトナム人のスマートフォンユーザーはここ4,5年で一気に増加しました。ハノイやホーチミンの都市部の若年層では80%を超えているんじゃないかと思えるほどみなスマートフォンを駆使して生活しています。デジタルマーケティングのトラフィックはすでにモバイルがPCを上回ることが当たり前のように起こります。

モバイル決済が新興国マーケットと相性が良いのが、インフラ整備のコストがほとんどいらないことです。スマートフォンをユーザーが保有し、あとは中央システムとアプリケーションを決済会社が整えれば、準備完了となります。

実際ベトナムでもすでにNAPASと中国のアリペイが提携していたり、地場の決済システムVNPAYが主要銀行のアプリに次々に導入されています。2018年以降はモバイル決済の導入成功例が出はじめてくることでしょう。Amazonとモバイル決済のインパクトで、ベトナムでは消費のデジタルシフトは加速していきそうです。

リアルタイムにネットで市場調査や競合分析ができちゃう!! ソーシャルリスニング/ビッグデータ・AI解析について徹底解説

ソーシャルリスニングってなに?

ソーシャルリスニングはインターネット上でユーザーが日常的に行っている会話や画像を解析して消費者について深く理解する調査やキャンペーンの効果測定のことを意味します。
例えば、
・市場調査
・キャンペーン(KOL)の効果測定
・自社ブランドのイメージ調査
・競合ブランドのイメージ調査
などの調査や効果測定に使うことができます。

一般的なアンケート調査や面接でのヒアリングなどのリアルでの調査との大きな違いはビッグデータとAIを活用して大量のデータを解析することによってデータを取得することです。そのため、
・数百万、数千万人単位の調査が比較的安価に実施できる
・調査期間が短く済むのでリアルタイムの生きたユーザーの情報が集まる
・本音が集まりやすい
などという特徴があります。

ビッグデータ解析の方法

会社やサービスによって違いはあると思いますが、ソーシャルリスニングでどのようにビッグデータを解析しているかを説明します。

テキストマイニング(形態素解析
簡単にいうと言語を解析する手法です。
インターネット上には会社や商品・サービスを含んだ文脈で色々な評価がされています。
例えば、「〇〇社のオレンジジュースは甘くて美味しい」という文章があったとします。
ビッグデータ解析では膨大なインターネット上の情報から”〇〇社”というキーワードを
ピックアップすることが可能です。

そして、その文脈で語られている「甘くて」、「美味しい」という文言を分析することが
できるのです。これを形態素解析と呼びます。

キーワードに対して、インターネット上のユーザーがネガティブなコメントをしているのか、それともポジティブなコメントをしているのかを解析することでいろいろな調査をすることが可能になります。

海外マーケティングでは形態素解析をやるときに現地のソーシャルリスニングのコンサルタントを付けたほうが良いと思います。現地の言語はネイティブしかわからない微妙なニュアンスを含むものもあるため、非ネイティブが行うと失敗することがあります。


画像解析
画像を解析してユーザーのインサイトを調査する手法です。SNSには大量の画像がアップロードされていますが、ビッグデータとAIを活用することで大量の画像データの解析が可能です。

自社の商品と一緒に写っている物や場所を調査することでマーケティング戦略を立てることも容易になります。

例えばとあるビールメーカーの話ですが、ビッグデータ解析をして自社のビールと一緒に写っている確率が高いものを集めました。そうしたところ、「ビールと焼き鳥」という組み合わせが非常に多かったそうです。そのビール会社のマーケティング部はその調査結果を元に店頭の焼き鳥売り場のとなりにビールを置き売上をアップさせることに成功できました。


デモグラフィック解析
SNSにはユーザーの属性情報が多数、存在しています。ビッグデータ解析ではこれらのデータを取得し(もちろん個人を特定する情報は取得しない、あるいは開示しません)どのようなユーザー層がどんな商品・サービスを使っているかを判別することができます。

さらにそれらのユーザーがどんな人物(有名人や歴史上の人物)、趣味嗜好、食べ物、を好むかなど、商品とは一見直接関係しないようなデータの取得も可能です。

例えば、実は野球などで使うリストバンドが音楽愛好家に好まれるという傾向がソーシャルリスニングで入手できたとします。紐解いていくと実はパンクロックなどのミュージシャンがリストバンドを使ってライブするケースが多く、ファンが真似して購入しているのです。リストバンドのメーカーはスポーツファンだけでなく、音楽愛好家に対してもマーケティングすることで売上をアップすることが可能でしょう。


具体的にそれぞれの調査でどんなことができるのか?

ソーシャルリスニングの概要的なことはおわかりいただけたかと思います。
次は具体的にどのような調査ができるのかみていきましょう。

1.市場調査
特定のキーワードを含む口コミデータの収集を行い、トレンドデータの解析を行うことができます。
「SUV(車の種類)」というキーワードに対して、どんなことに興味関心があり、どの年齢層が、どういう目的でSUVを買うのかをレポーティングするみたいなことができます。

2.キャンペーン(KOL)の効果測定
KOL(有名人などを起用して行うプロモーション)などの広告キャンペーンに対してどういう反響があったかをチェックしたり、効果がどの程度あったかを定量的に確認する手法としてソーシャルリスニングが活用できます。通常であればマス広告と呼ばれるCMなどのプロモーションは「広告を打って終わり」ということが多かったと思いますが、ソーシャルリスニングを活用することでどの程度の効果が合ったのかをみえる化できることは非常に価値が高いです。

3.自社ブランドのイメージ調査
リアルタイムで自社のブランドのイメージがどうなっているのか調査できます。属性データを取得することができれば年代層や趣味趣向別にイメージを調査することができるのでマーケティング施策に繋げやすいです。

例えば、「サッカーのスポンサーをしているのでサッカーファンに認知度が高い、一方バスケのファンは別のブランドに興味がありほとんど自社商品を認知してもらってない」みたいな調査結果が出れば、来年はバスケファンに向けてプロモーションを打とうか。というマーケティング施策の判断に繋がったりします。

4.競合ブランドのイメージ調査
インターネット上の情報を使えば、競合のブランドイメージの調査をすることもできます。例えば、競合のFacebookファンページに「いいね」をしているユーザーが
・どんな事に興味関心
・どんな年齢層
・どこに住んでいる
というデータを取得することができれば、それらのユーザーへのアプローチも容易になるでしょう。

代表的なソーシャルリスニングの活用例をご紹介しましたが、この他にもかなり柔軟にいろいろな調査に使えるのがソーシャルリスニングの特徴です。

どんなサービスがあるのか?

口コミ@係長
メディア:Twitter、Facebook、その他インターネットメディア、ニュースメディア
セグメント:自然言語解析(日本語)ネガ・ポジ
過去データ:不明
※海外で使えるかは調査中


ADPLAN SM
メディア;Twitter、Facebook、その他インターネットメディア
セグメント:自然言語解析(日本語)ネガ・ポジ
過去データ:不明
※海外で使えるかは調査中

Social Insight
メディア;Twitter、Facebook、Google+、Youtube、Wikipedia
セグメント:自然言語解析(日本語)ネガ・ポジ
過去データ:不明
※海外で使えるかは調査中

Insight Intelligence
メディア:Twitter、Facebook、その他インターネットメディア、ニュースメディア
セグメント:自然言語解析(日本語・外国語)ネガ・ポジ
過去データ:過去1年間
※海外拠点が多数あり

【海外SEM成功事例】AdwordsでCV獲得を3ヶ月で597%増加できた理由

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海外でのSEM成功事例をご紹介しましょう。

とある動画配信系サービスの海外SEMプロモーションを担当することになったのが4月でした。そこから6月末までの3ヶ月間でCV数(サービス申込みがコンバージョンポイント)を597%増加させることに成功しました。今回は自分自身の備忘録も兼ねて結構マニアックなSEMの施策内容を書いていきたいと思います。

SEMプロモーション案件の概要

動画配信系サービスの申込み獲得プロモーションでした。

配信エリアは欧米。特にアメリカとEU各国が中心となりました。キーワード、TD共に言語は英語です。

当時の月間獲得CV数は200件〜500件程度。私が引き継いだ直前の2017年3月は約200件のCV数でアカウントはそんなによい状況ではありませんでした。


3ヶ月での成果数推移

4月からテコ入れを開始しました。4月は月間約400件のCV獲得に成功。約200%の増加率です。5月は約800件でさらにその約200%増加に成功しまして、6月は約1200件でした。さすがにずっと倍々ゲームでCVを増やすことはできませんでしたが、CV獲得数としては1年以上のプロモーション期間で1番良い結果となりCPAも最安値を記録しました。以下、どのようにCV数アップをしたか説明していきます。海外系リス男・リス女の方は必見です!


hagakure化

まず引き継いだばかりのときに目についたのはアカウントの構造の悪さでした。とにかくキャンペーンが多い多い。。細くキーワードの種類ごとに10を超えるキャンペーンが存在していました。インプレッションシェアを見ると案の定3割以上の予算損出が出ていました。キャンペーンごとでキーワードのコンフリクトも起こっている可能性もありました。

まずはアカウント構造をリストラクチャリングするところから初めてしっかり適切なキーワードで適切な広告が出て、予算フルフルまで広告露出(表示回数)が出るようにしました。

アカウント内のキャンペーンは4つに集約しました。
・ブランド系
・ブランド系のRLSA
・その他ワード
・その他ワードのRLSA

RLSA(Remarketing List Search Ad)についてはこのあと説明しますが、キャンペーン数は半分以下に減らしました。hagakure化の考え方に基づけば本来、ブランドもその他ワードも1つの「SEARCH」キャンペーンに集約すべきですが、今回はブランド系のCV獲得数が非常に暴れやすかったことなどの理由で泣く泣く4キャンペーンの構成を取りました。

結果、インプレッションシェアの損失は0%に改善。表示回数は爆増してクリックもそれに伴い上昇しました。


RLSA(Remarketing List Search Ad)

引き継ぎ前まではRLSAが導入されていませんでした。動画サービスみたいな検討期間があるサービスではRLSAが効果的です。一度サイトに訪れたユーザーが再度検索したときにより目立つ位置で広告表示できることはユーザーに対しても新設な導線設計です。

RLSAキャンペーンのCV獲得数は非RLSAと比較して300%以上となり効果が出ました。



徹底的な自動化

ブランド系キーワードは暴やすく多少の懸念はありましたが、思い切って入札はCPA戦略目標単価で統一、Googleのオプティマイズ技術を信用することにしました。これが大成功。最初2週間くらいのデータ収集フェーズ&弊社調整フェーズではCPAが暴れてCPA入札導入前よりも結果的にCPAが高騰してしまいましたが、そこから先は導入前のCPAより悪化することはほとんどありませんでした。月単位の結果を見ればあきらかです。最初の1ヶ月目の結果が好調だったため、初月で予算を3倍まで増やしてもらいましたが、2ヶ月目、3ヶ月目は同じ予算でCV数を爆増することに成功できました。

TDはもちろんのごとくキーワード挿入機能を導入して誘導効率を重視しました。

また、サイト内に動画コンテンツにまつわるいろいろなキーワードも多数存在していたり、詳細ページなんかも充実していたのでDSA/動的検索広告(Dynamic Search Ad)も導入しました。こいつも効果を発揮しました。登録しきれないような超ロングテールワードや新規で検索されはじめたワードなどなど、人間の手作業では到底なしえないキーワードに対して広告表示をしてくれていました。

結論、これからGoogleAdwordsの自動化ツールは積極的に使っていこうという方針になっています。


まとめ

顧客情報の兼ね合いで数字はぼかしていますが、CV増加率はほぼ正確です。

今回学びになったのは、
・日本だけでなく、海外(英語)SEMでもhagakure化が効果を発揮するということ
・GoogleAdwordsの自動化ツールがCV最大化、CPA削減に効果的に寄与すること
の2点でした。上記を実施するとリスティング運用工数も激減して分析に時間を回せやすくなりますので正のスパイラルでアカウントはどんどん良くなります。ぜひ、海外系リス男・リス女の皆様の参考になれば幸いです。

マイクロアド田中でした!

2017年以降ベトナムで日系企業のECサイトが激増してきそう【ベトナムマーケティングで売上UP】

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ベトナムのインターネット広告のおはなしでも何度もお話してきた内容なのですが、今ベトナムではインターネットを活用した商品販売がとても注目されています。特にECは新しいサイトがバンバン立ち上がり続けている状況です。

参考:【ベトナムで売上アップ!】知っておかないといけない新時代のベトナム人消費者行動
参考:2016年のベトナムのEC市場規模は40億USD


今までのベトナムのマーケットの中心はホーチミンでしたが、今僕はハノイでECサイトを作って商品を販売しようとしている日系企業さんの相談をいくつかいただいています。あまり詳しくはお話できませんが、日本でも結構名のしれた大企業さんのECが2017年年内ないしは2018年にかけて立ち上がっていくはずです。

それほどベトナムマーケットの潜在的な魅力は大きいです。

びわが1キロ2万円で売れる市場

2週間ほど前からハノイ市やホーチミン市の輸入青果店などで日本のビワが1kg当たり400万VND(約1万9700円)ほどで販売され始め、富裕層の人気を集めている。

 ホーチミン市在住の女性はかつて留学していた日本でビワを食べ、その鮮やかなオレンジ色や甘くも清涼感のある味が気に入り、市内で販売している店を見かけるとすぐに注文予約した。価格は1箱12個入り(500g程度)で200万VND(約9850円)。

 友人にビワの話を聞いて試しに1箱買ったという女性は「見た目はアカタネノキの実によく似ていますが香りも味も全く違い、熟れると皮もとても剥きやすいんですね」と物珍しそう。

 ハノイ市で輸入青果を取り扱う小売店の店主は、ビワが入荷したのは2週間ほど前だが売れ行きが好調で、1度に10~20箱仕入れてもすぐに品切れになるという。

 一方で海外のオンラインストアでは、ビワは1パウンド(約450g)あたり17.5USD(約1943円)で販売さており、セール品だと7.5USD(約833円)ほど、種も1袋20~25粒で販売されている。

 またベトナムのビワは地域によって1kgあたり4万~8万VND(約197~394円)で、いずれも安価だ。ベトナムのビワは赤色とオレンジ色の2種類あるが、酸っぱいため砂糖漬けにするのが一般的。

 ビワは中国南部が原産で、日本に持ち込まれてから現在では日本国内の広域に分布し、旬は3月末から6月。ビワの実は目や糖尿病、神経系の病気予防に良いとされているほか、葉は民間医療薬にも使われる。

ベトナムのビジネス情報を発信しているViet-Joの記事「日本のビワがベトナム上陸、価格は1kg400万VND」を引用させていただきました。

日本のびわがベトナムでは大人気で富裕層を中心に飛ぶように売れています。しかも1キロあたり2万円!日本では考えられないような金額ですが、売れているのです。2016年2月には日本の干し柿が1パック1万5千円で売れまくっていました。


絶対売れないと言われるモノが売れる時代

日本人の多くの人に共通する残念な考え方に「絶対〇〇できない」という固定観念があります。過去の成功・失敗や歴史的な流れから考えていると思いますが、これは海外でビジネスする上で時に危険な考え方になります。海外は日本とは違う市場環境で成長しています。ですので、日本の”当たり前”を持ち込むと失敗してしまうこともあるのです。

生鮮食品についても同じ事が言えます。ほんの1、2年前まで「日本の生鮮食品なんてベトナムで売れるわけがない、空輸してきて鮮度は落ちるし、関税がかかって高く付くので日本の倍以上の価格になるとベトナム人は買わないだろう!」日本人のベテランのビジネスマンが口を揃えてこう言っていました。ところが、どっこい。蓋を開けてみれば売れないどころか、在庫確保が難しいほどバカ売れしてしまったのです。
前置きが長くなりましたが、そのような固定観念は捨てて勝負する時がきています。生鮮食品であろうが、売れる市場ができ始めているのです。韓国や中国(まあ、中国食品は怪しいで有名ですが)どんどんベトナム市場に参入してシェアを拡大しつつあります。

やはり、日本人の僕としてはベトナムでは日本の企業や生産者に大きく成功して欲しいです!

今のベトナムでのマーケティング戦略はまずははじめてみる事が吉です。ECサイト1本とプロモーションに500万円くらいを突っ込んでとにかく1年間やってみてください。芽が出れば広告投資を増やして一気にシェアを獲得してダメだったら畳む。それくらいの思い切りと行動力が今現在のベトナム国内での販売系ビジネス成功の道です。今日は「2017年以降ベトナムで日系企業のECサイトが激増してきそう【ベトナムマーケティングで売上UP】」というお話でした!

ベトナムでの売上げアップ・認知度アップのことなら、
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マイクロアドベトナム 田中

【ベトナムで売上アップ!】知っておかないといけない新時代のベトナム人消費者行動

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ベトナム人の消費行動は大きな変化の時代を迎えました。今までは店舗に商品を並べ、TVCMで商品やサービスをプロモーションするだけでベトナムでモノやサービスを売ることはできました。

しかし、2010年代くらいからいわゆるマスマーケティングでモノやサービスを売るのが難しい時代になってきています。

消費者の環境が大きく変わった

その背景には何度かこのブログでも解説してきましたが、ベトナム人のインターネット利用者の爆発的な増加が影響しています。

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Vietnam internet user’s behavior 2016


毎年ものすごい勢いで伸び続けるベトナム国内のインターネット利用者数。この背景にはスマートフォンの利用者数の増加が大きく影響していると言えましょう。

インターネット利用者が増加すると消費者の行動が変わります。前述したとおり、単純にお店の店頭のわかりやすいところに商品を並べたり、ポップやポスターで訴求して、TVCMを打つというような伝統的なマーケティングの通り一遍等では顧客の心を掴みづらくなってきているのです。(リアルの広告マーケティングも効果がなくなったわけではありません)。

新時代のベトナム国内マーケティング

ベトナム国内でのマーケティングを語る上でインターネットの話題は切っても切り離せません。ではどのようにインターネットを活用してベトナム国内の一般消費者とつながりを持って商品・サービスの魅力を伝えていけば良いのでしょうか?

まずは、どのようなインターネット広告チャンネルがあるのかをご紹介していきます。


Facebook

ベトナムでのFacebookユーザー数は推計3500万人と言われています。ベトナム国内の人口が9444万人ほどですので全人口の37%がFacebookを利用している計算になります。それも若年層が多いベトナムですので、毎年数十万〜数百万単位でFacebookユーザーが増えています。日本国内でのFacebookユーザー数は2700万人と言われていますから、ベトナムでのFacebook利用がどれほど活発か、おわかりになるかと思います。

Google

ベトナム国内のインターネットユーザーの95%はGoogle検索を使うと言われています。それゆえ、キーワード検索数もかなり多いです。検索キーワードに対して、広告を表示したり(リスティング広告)、Googleのランキングを上位にしておく施策をほどこしておくことがインターネットマーケティングを通りて売上をアップしたり、認知度を向上させるためのキーポイントです。

またベトナム国内でローンチされたCoc Cocという検索エンジンもありこちらは17万人ほどのユーザーが利用しています。そこまでボリュームが大きいわけではないですが、検索を100%抑えたい場合は導入しておくと良いです。

ベトナム国内のメディア

国内にしかないメディアが多数あるのもベトナムマーケットの特徴です。例えば日本でいうところのLINEにあたるZaloというアプリですとか、音楽が無料で聞けるZingというメディアは若者を中心に人気が高く、毎月数千万人のユーザーが訪れています。Zaloで3000万人のユーザー、ZingMP3には月間4200万人のユーザー利用があります。ほかにもベトナム国内の大きなメディアは多数あります。そして、ほとんどのメディアにバナー広告や動画広告を出稿することが可能です。どういったメディアがあり、どういう属性で、どのくらいの利用者がいるのかを把握しておくと、どのメディアに広告を配信すべきか判断しやすいですね。

ベトナムネットマーケティング成功パターン

僕は数多くのベトナム国内でのネットマーケティングの成功事例を見てきました。業種・業態によって厳密にはどのようなチャネルを選んでどう広告を打つのかは違ってくるのですが、大半のマーケティングを成功するために取り入れなければならない王道があります。それが、前述したFacebookとGoogleです。これらのツールを活用することでインターネット上のマス的な部分と広告の費用対効果が高い部分を抑えることができます。

例えば、よくあるパターンですが、Facebookにバナー広告や動画広告を出稿します。いままでその会社の名前や新商品の存在すらしらなかったユーザーにはじめて接触して認知してもらうのです。そのあとはリターゲティングという広告手法を使い、一度自社サイトへ訪れたユーザーに魅力的なバナーや動画を見せます。そして、ユーザーが商品やサービスを利用したいシーンになったら検索します。そのとき企業名、商品名を覚えておいてくれれば非常に安価に検索から売上をあげることができます。そうでなくても一般的なキーワードで検索した場合に判断基準になるのが、企業名やブランド名を知っているかどうか?なので検索結果に自社サイトが掲載されていればユーザーに選んでもらいやすくなるということでFacebookマーケティング+検索エンジンマーケティングのセットがベトナムでのネットマーケティングの王道プランなのです。この2つのセットでまずは外しません。


今日は「【ベトナムで売上アップ!】知っておかないといけない新時代のベトナム人消費者行動」というお話でした!
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マイクロアドベトナム 田中

Facebookマーケティングのベトナムでの破壊力。

ベトナムでインターネットを活用して、自社ブランドの認知度アップをしたり、商品を販売して売上げアップしたいなどの課題を持っている企業さんは実は結構たくさんいます。しかし、WEBで何ができるのかよくわかっておらず「WEBは全然活用できてないです」というお声もたくさんいただきます。


そんな時に僕がまずオススメしているのが、Facebookを活用したマーケティングです。ベトナム国内ではとにかくFacebookを使うことでなにかしらの反響を得られる可能性が飛躍的にあがります。

ベトナムのFacebookユーザー

ベトナムのFacebookの利用者数をご存知でしょうか?と、その前に日本のFacebookユーザーの数を確認しましょう。昨年2016年現在で2,700万人です。

一方ベトナムのFacebook利用者数は3,500万人。日本と比較し、人口が3,000万人少ないベトナムで、すでに日本よりも800万人も多い結果となっています。しかもベトナムではまだまだインターネットユーザー数の増加、若年層のインターネット参加などを背景にこれからもFacebook利用者が増えるでしょう。ベトナム国内ではFacebookはなくてはならないメディアの地位になりつつあります。

しかも、ベトナム人はテレビよりFacebookに多くの時間を費やすというデータもあります。

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出展:VN_DigitalAssessment2016

Faecbookでどうやって広告やマーケティングを活用してベトナム市場を攻略するかを早い段階からノウハウを蓄積できればベトナム市場でのビジネス成功を一気に加速できそうですね。


Facebookでできること

Facebookはユーザー同士が交流を図るメディアです。ユーザーとは一般ユーザーだけでなく、企業アカウントと一般ユーザーとの交流も意味します。ですので、まず大事なのは企業アカウントと企業ページを準備することです。「Facebookファンページ」と呼ばれる企業紹介ページを作るのは難しくなく、担当者が少し勉強して製作することも可能ですし、我々のようなWEB企業に依頼しても、ホームページを作成する5分の1くらいの価格で実現できます。

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弊社のクライアントの留学サポート会社のFacebookファンページです。
・企業ロゴと名前
・サービスを創造できるビジュアルイメージとキャッチコピー
・問合せ先
・住所
・電話番号
・WEBサイトURL

などなど、ユーザーが知りたい情報や会社のイメージを印象づける情報をしっかり準備しておくことが大切です。

Facebookでは広告も打てます。

Facebook広告という言葉を聞いたことがありますか?

タイムライン上や右側にバナーとテキスト。時には動画などを効果的につかって広告を出稿することができるのです。

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イメージ的にはこんな感じでピンクで着色してある部分がFacebook広告枠になります。Facebookの最大の特徴はユーザーが自分の情報を正確にFacebookにインプットしていることです。そのデータをFacebookは活用できるシステムを持っているので、例えば、
・「ホーチミン市とハノイ市に住む30代男性ターゲットにだけ広告配信をしたい」
・「車とバイクに興味がある20代以上の男女に広告配信をしたい」
などのターゲットを絞り込んだ広告配信ができます。

まとめ

Facebookは3,500万人というマスに向けたダイナミックなメディアですが、ターゲットは絞込みが可能で効果的にアプローチできる広告配信の仕組みを持っているメディアです。広告配信の金額は数百ドルからはじめることができます。効果がでれば広告投資を増やして、一切反響がなければすぐにやめることもできます。こんな背景があり僕はFacebookを活用したベトナムでのマーケティング活動をオススメしています。

何かあれば、いつでもご相談ください!

【問合せ】
shoichiro_tanaka@microad.vn
マイクロアドベトナム 田中

2016年のベトナムのEC市場規模は40億USD

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ベトナムではEC(電子商取引)の利用が非常に活発になってきています。

2016年は昨対比で135%の成長をしました。これは日本のEC市場の成長率の2.5倍にあたります。急速にベトナムのEC市場は成長しています。

ちなみに現在のベトナムEC市場は40億USDです。日本円換算で4600億円規模です。日本のEC市場が約14兆円と言われているので、30分の1ではありますが、成長率が非常に高いので今後数年で爆発的に大きくなる可能性は高いです。

というのもベトナムの人口ピラミッドは逆三角形になっているのでECを使うユーザー数が年々増加傾向にありますし、人口も現在9000万人です。さらにGDPも年々増加傾向にあり、経済全体としての成長率も6〜7%と非常に高い水準をキープしています。となると、一般消費がうなぎのぼりになるのはほぼ確実です。このような背景でベトナムのECにはビジネスチャンスが多く眠っているのです。


EC市場のプレーヤー

ベトナムにはすでに大きなECモールがいくつかあります。
代表格は、LazadaZaloraSendoVatgia、などがあげられます。

良く聞かれますが、Amazonはベトナムには参入してきていません。

日本でもそうでしたが、なんでも買えるECモールが整って電子商取引の文化ができあがったら次は専門店の時代になります。日本ではECモールとしてAmazon、楽天市場が人気になったあと、ファッション専門のZOZOTOWNが大成功を収めたりしました。さらに最近ではメルカリなどのフリマ系のプラットフォームが盛り上がっていますね。

ですので、ベトナムでも同じような流れで次世代は特定の商品やカテゴリーを扱ったECサイトが盛り上がってくると思います。特に若い人が多い国ですから、ファッション、育児関連、電化製品、エンターテイメント関連などのECは火がつくとあっという間に大きなサービスにスケールしそうです。


日系企業も注目するベトナムEC

私も何件かECを新規に実施したいお客様から相談をもらうことが増えてきました。

日系企業でベトナム市場向けにECビジネスをする企業も徐々に現れはじめると思います。ただ、ベトナムのEC参入時にはECのライセンス取得や商品ごとのライセンス取得など、少しわずらわしい法律面の課題をクリアしないといけません。

そのあたりでお困りのことがあれば、アドバイスできます!

今日はベトナムのECビジネスについてご紹介でした。

TVCM vs WEBビデオ広告 ベトナムで広告出稿したらどうなるのか?

最近、マーケティングの世界では動画が注目されてきています。

FacebookやInstagramで動画広告のフォーマットが導入されたり、ファンページから動画つきの投稿がされたり、直近ではLIVE機能もつきましたね。

通信インフラやモバイルデバイスの進化と普及を経て、ユーザーが動画を観やすい環境が整ったことが背景にあります。

動画広告の配信先としてまっさきに出てくるのがYoutubeです。

日本にもUUUM(ウーム)を筆頭にYoutuberを集めたユーチューバーを囲う事務所が存在しています。

事務所があるということはユーチューバーが企業のマーケティングをサポートしている証拠です。

またYoutube動画内でもTVCMのような一定時間でプロモーション動画を配信できます。これを観た企業のマーケティング担当者の方はこう思うのではないでしょうか?

「テレビCMとウェブ動画広告ってどっちが安いの?」

ウェブ動画広告はテレビCMの5分の1の費用で配信できる

日本の詳しい事情はわかりませんが、ベトナムの話ですと、価格は圧倒的にウェブ動画広告が安いです。

弊社で調査した結果、ベトナムでのテレビCMは認知度50%を達成するために5万ドル(約575万円)かかります。

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※1000GRPを基準としました。

同じ効果をWEBで達成するために弊社が立てたシミュレーションがこちら!

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※1000GRPを基準としました。

認知度50%を達成するためには約1万2千ドル(約138万円)です。テレビの約5分の1の価格でプロモーション動画を視聴者へ届けることができるのです。

ただし、テレビはテレビでインパクトがあります。”全国ネットで流れたCMの会社”というインパクトは”Youtubeで50万人に観られたCMの会社”にはイメージ的には負けるかもしれません。

むずかしいところではありますが、TVCMを流すほど予算は取れないけど、試験的にプロモーション動画を作って効果を測りたいという場合にはウェブ動画広告は安価にできて全部数字が計測できるのでオススメです。

今日は、「TVCM vs WEBビデオ広告 ベトナムで広告出稿したらどうなるのか?」というタイトルで書いてみました!ではまた次回をお楽しみに〜!