インターネット広告費がついに史上初の10%超え?【ベトナム】

日本では総広告費のうちのインターネット広告(デジタル広告)がはじめて20%を超えて話題になりました。

参考:「2016年 日本の広告費」解説―拡大するインターネット広告と堅調なテレビメディアで5年連続のプラス成長

日本ではデジタル広告を導入してない企業の方がめずらしいくらいになってきましたが、それでも年間110%以上の高い成長率を維持しています。デジタル広告の費用対効果の良さや効果が世の中に浸透しはじめているんだなーと、デジタルマーケターの僕としてはうれしい限りです。

ベトナムではどうなの?

では、ベトナムの国内では企業はどのような広告にお金を払っているのでしょうか?電通さんがデータをまとめていたので紹介します。

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日本と同じくでテレビが強いです。2016年では総広告費の88.70%がテレビCMをはじめとする広告費だったそうです。

デジタルは7.70%でした。

でも、デジタル広告の伸び率に注目です。2015年は7%だったことを踏まえると、たった1年で110%も成長しているのです。

さらに電通さんのデータでは2017年のデジタル広告費のシェアが10.8%となっており、成長はさらに加速する見込みとなっています。

急速なデジタルシフト

ベトナムではこの2〜3年で急速にデジタルシフトが進みました。

スマホの普及が原動力になって、今までインターネットに接触してこなかった層がインターネットをみ始めました。

そのグラフがこちら↓

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2004年には500万人いなかった、ベトナム国内のインターネットユーザーが2015年には約4500万人となり、現在2017年の最新情報では4500万人を突破したと言われています。

人口比率でいうとベトナム国民の半分以上がインターネットを使っている計算です。とくにベトナムではFacebookやYoutubeなどにユーザーが集中する傾向があり、閲覧時間や頻度も非常に高くなっています。

ホワイトカラー系の仕事をしているベトナム人は仕事のあいまに何回もFacebookを開いていたりします。ですので、すでにFacebookやYoutubeの広告がTVCMに匹敵するくらい強いマスメディアになりつつあるんです。

それに気が付き始めた鋭いアンテナの企業ががっつりTVCM費用をデジタル広告費用にシフトしはじめているのが現状です。

この流れは引き続き継続していきそうですね。

【リスティング広告掲載】ベトナムと日本の違いは?

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ベトナムでデジタルマーケティングを検討されている企業さまに選ばれているのがリスティング広告です。

数あるデジタルマーケティングの手法の中でも最も費用対効果が高いのがリスティング広告ですので最初に選ばれるのは当然かもしれません。

日本でリスティング広告を使ってきてベトナムでも活用しようとしているお客さまから聞かれるもっとも多い質問が、

”日本とベトナムでリスティング広告に違いはあるの?”

というお話です。


Google95%

日本のリスティング広告運用ではGoogleAdword、Yahoo!リスティングの2つで行うのが基本です。

日本の検索エンジンのシェアではほぼGoogleとYahoo!が拮抗しています。ですので両媒体へ広告出稿をしなければ大きな取り逃しが発生してしまいます。またユーザーの属性やデバイスによって仕様する検索エンジンが違うことがあるので、注意深く検索エンジンへの広告出稿を考えなければいけません。

一方ベトナムでは検索エンジンのシェアはほぼGoogleです。95%のWEBユーザーがGoogle検索を仕様すると言われています。人数にすると4000万人強です。

つまりベトナムでのリスティング広告掲載はGoogleだけ抑えておけばOKです。非常にシンプルな市場です。


クリック単価(CPC)は激安

リスティング広告の大きな特徴が広告がクリックされた時だけお金を支払うクリック単価(*以下、CPCと書きます)運用ができるという点です。

CPCが安ければ安いほど多くのユーザーを集客することができます。1クリック$1なら$1000の予算で1000クリックの誘導です。1クリックが$0.5なら$1000ドルで2000クリック誘導することができます。

CPCは広告掲載をするキーワードや運用方法で大きく変わってくるのですが、ベトナムの場合は全体的に激安でリスティング広告を配信することができます。

以前、保険のリスティング広告掲載をした場合どうなるのかシミュレーションを作成したことがありました。

参考:ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるか?

記事中にはCPCの記述はしていなかったのですが、実はかなり大きな差がありました!

日本語の保険関連ワードの平均CPCは約$4。

一方ベトナム語の保険関連ワードの平均CPCは約$0.4でした。

驚くべきことに10分の1の価格でクリックを集めることができるのです。同じ予算を使って10倍のユーザーを集めることができるのです。

この傾向は他の業種でもあてはまります。今まで僕は20業種以上のデータを取得してきましたが、ことごとく日本より安いです。あくまで一般論的になりますが、大体目安で5分の1から10分の1の価格で広告出稿が可能です。

もしも、商品・サービスの利益額が日本とそこまで差がないのであればできるだけ早くベトナム市場でリスティング広告集客をはじめられることをオススメします。


クリック率が高い

リスティング広告で重要なのがユーザーに広告をクリックしてもらえる確率であるクリック率(*以下、CTRと書きます)です。

キーワードが検索される総量は限られています。CTRが低いとせっかく良いキーワードで広告掲載できていたとしても少しのユーザーにしかクリックしてもらえないです。逆にクリック率が高ければ高いほど狙ったキーワードで多くのユーザーを集めることができます=多くの成約や問合せが集められるのです!

ですから、日本のリスティング広告担当者はいかにクリック率をあげるかを日々研究してより魅力的な広告文の作成にチャレンジしています。

すごく乱暴な話。日本では大体、商品やブランド名を指名するキーワード以外のリスティング広告のクリック率は0.5%〜1%くらいが基準になってきます。その中で1.5%とか2%以上のクリック率が達成できると「クリック率いいね!」となります。

一方ベトナムでは。なんの工夫もしないで3%〜5%のクリック率が叩き出されます。日本の6倍〜10倍の誘導効率があるわけです。

なぜかというとユーザーの広告に対する意識の違いが関係しているようです。日本ではリスティング広告は一般の方にもなんとなく認知されていて”広告=良くない情報が混ざってる、騙されるんじゃないか、売りつけられるんじゃないか”みたいなイメージがあります。しかしながらベトナムでは広告でもその下の自然検索と言われる部分でもほぼ同じ認識でいるユーザーが多いです。インターネット広告が悪いものみたいなイメージはほとんどありません。

これはベトナムでインターネットユーザーが爆発的に短期間でひろまったことが影響していると思われます。

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ベトナムでは2004年ごろまで約400万人程度だったインターネットユーザーが2015年の段階で約4500万人まで増えました。人口普及率でいうと約50%です。

日本の場合はインターネットの1990年代から一定数が使ってきました。昔はインターネット上の犯罪リスクへの対策などがほとんどなかったために詐欺みたいなサイトの広告とか出会い系サイトみたいなサイトの広告が氾濫していました。そのため日本人ユーザーには”インターネットの広告はよくない”というイメージがついてしまったのです。

しかし、ベトナム人がGoogleを使いだした2004年にはすでにGoogleも広告掲載に対するポリシーをしっかりルール化していたため犯罪まがいの広告だったり、青少年に不健全な広告は除外された状態だったのです。

ですからベトナム人にとっては”インターネット広告はよくない”なんてイメージはまったくないんです。

説明が長くなってしまいましたが、このような背景があってベトナム人はリスティング広告を良くクリックしてくれるのです。

日本より安価にユーザーが集めやすいリスティング広告を活用しない手はないですね!


【リスティング広告掲載】ベトナムと日本の違いまとめ

・Googleで95%のユーザーをカバーできる!
・広告コストは日本の10分の1くらいのことがある!
・ベトナム人ユーザーのリスティング広告へのイメージは良い!

ではまた〜!

3月8日は国際女性の日デー

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国際女性デー

日本ではあまり馴染みがありませんが、ベトナムでは「女性の日」を盛大に(?)祝う文化があります。
この日は会社でも花束やケーキをプレゼントするのなどのイベントを企画する企業がほとんどですね。それほど重要です!

弊社では今年、ケーキを振る舞いました。ベトナムのケーキはお世辞にもあまり美味しいとはいえないモノが多いのですが、このFresh Gardenのケーキは結構クオリティが高かったです。
サプライズでケーキを購入しましたが、女性陣は大喜びでした

こういうイベントの写真はFacebookページでシェアすると、社内メンバーのロイヤリティが高まります。また、求職者がFacebookページをチェックしたときに好感を持ってくれるので採用にも効果◎です!

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もし、女性の日になにも企画がないと、冗談抜きで女性社員のモチベーションはさがるでしょう。下手したら会社を辞めます。
それくらい女性の日が重要視されているベトナム。驚くべきことに女性の日が年に2回あります。笑

3月8日が「国際女性デー」、10月20日が「ベトナム女性の日」です。
2回ともしっかりお祝いしてあげましょう!

ちなみにベトナム人の彼女がいる方もこの日はちゃんと準備してあげてくださいね。


女性がバリバリ活躍するベトナム

余談ですが、ベトナムでは女性の方が男性より仕事ができるケースが少なくありません。
弊社でも1月のMVPは20代前半の女性で営業成績は目標達成率が約300%でした(!)
しかも、ベトナム全国で社員の3分の2に当たるメンバーは女性です。ハノイのトップも女性。

弊社特有かと思うかもしれませんが、他社さんでも同じ傾向があるらしく、ある日系企業では
数十名規模のオフィスにもかかわらず、男性がひとりもいない。なんてこともあるくらいです。

おそるべし、ベトナム。男性の僕としては笑って過ごせない話です・・・。笑

ベトナムのマーケティングは新時代に突入!

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ベトナムのインターネットを活用して認知度アップや売上げアップを実現したいのであれば、まずは今ベトナム人ユーザーがどのようにインターネットを使っているのかを理解することからはじめましょう。

ベトナムはAIDMAからAISAS時代へ突入

日本では電通によって2004年に提唱された、インターネット時代の消費者行動「AISAS」。
マスメディアが強い時代には消費者は「AIDMA」と呼ばれる行動を取る傾向にあります。

AIDMAとは、
A:Attension(注目)
I:Interest(興味)
D:Desire(欲求)
M:Memory(記憶)
A:Action(行動=購買)

という行動の仕方です。具体的にはテレビCMなどを見たユーザーが商品・サービスに興味をいだいて購買意欲を十分にふくらませ、記憶してお店に買いに行くという流れなどはAIDMAに当てはまります。

一方でインターネットを活用するユーザーが爆発的に増えすでに人口に占めるインターネット利用者率が50%を超えたベトナムでは消費者行動は一気に変わっていきます。
それがAISASモデルです。

A:Attension(注目)
I:Interest(興味)
S:Search(検索)
A:Action(行動=購買)
S:Share(SNS共有)

という流れです。インターネット利用をする消費者は興味が湧いたらすぐに検索行動を取ります。ベトナムでは90%以上のユーザーがGoogle検索を使用するという統計データがあります。ですので、Google検索結果に一切情報がないと大きな機会損失になります。それどころか検索結果に情報を出している他の企業へみすみすお客さんを渡してしますことを意味します。

さらに大事なポイントがSNSによるシェアです。ベトナムでは95%のユーザーがFacebookを利用しています。そしてそのほとんどが活発にFacebookを利用しているアクティブユーザーです。
その数3500万人。Google検索を使うユーザーより多いんです。

商品の良し悪しの口コミや、商品購入をFacebookでシェアすることは日常茶飯事に行われます。

例えば、タイムリーな話題で今日弊社では「国際女性デー」を祝って男性社員から女性社員へ彼女たちが大好きなミルクティーをプレゼントする企画をしました。
日本だったら内輪で盛り上がって終わり。というパターンはめずらしくないですが、彼らは即写真を撮りFacebookでシェアしました。

↓Facebookでシェアされた実際の写真がこちら↓
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ユーザーがFacebookでどんどんシェアしてくれますのでそれがトリガーになって商品やサービスが認知されるという流れができています。
ですので、Facebookページを設置しておくことやタイムラインで情報が流れていることがとても大事になってくるのです。

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弊社で購入したタピオカ紅茶のお店はウェブサイトとFacebookページがありました。このページでお店の場所や電話番号がわかります。それだけでなく定期的にポストをすることでFacebookユーザーへのブランディングもしています。

まとめ

全体的な情報を総合して大事なポイントをまとめますとこんな感じになります。
・検索行動がマストの時代になっているので検索エンジンに自社の情報が出てくるようにしておくとGOOD!
・Facebookが日本の比じゃないくらい活用されているのでFacebook上にもページを作って情報発信していくとGOOD!

弊社マイクロアドベトナムでは両方ともカバーできるソリューションをご提供しています。ご興味があれば下記までご連絡をください。
shoichiro_tanaka@microad.vn
マイクロアドベトナム 田中

ベトナムでウェブマーケティング!何からはじめれば良いの?

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ベトナムでビジネスを展開する会社へ訪問することが多くなってきまして気がついたことがあります。

ハノイエリアの会社にはWEBマーケティングを積極活用している日系企業はまだ少ない

正確にはみなさんWEBマーケティングにご興味はあって、Facebookページの運用など、小さくできるところからWEBでの施策をはじめているのですが、「どうやったらいいのかわからない」というお声がすごく多いんですね。

基本がないと浪費に終わる

WEBマーケティングにはきちんとした考え方がベースにないとよくありません。Facebookページの更新なんかをしていて1年くらい経って「結局、これなんのためにやってるの?」、「成果は出ているの?」なんて話になったときに「単なる時間の浪費だったね」となるケース。結構多いです。

まずはWEBマーケティングの目的を考える

一番大事なのはWEBマーケティングの目的を考えるところからスタートです。
・会社の利益をのばす
・商品やサービスの認知度をあげる
・会社のイメージを良くする
・優秀な社員をあつめる

WEBマーケティングを活用して事業のなかのどんな指標を改善したいのかをはっきりさせておくことからスタートです。

目的に合わせた目標をたてる

目的が設定できたら、次は目的達成のための目標設定をしましょう。商品の認知度をあげることをがWEB施策の目的だとしたら、1万人の人に知ってもらおう!とか、1000人の人に資料を読んでもらおう!なんていう感じで具体的な数値で目標を設定することをオススメします。「数値の基準がわからない」と思う方もいるかもしれませんが、決め打ちでもいいので数値設定しておくことが大事です。仮に設定目標の数値がすこしズレていたとしてもしっかり検証すれば、次回の施策の時の数値の参考になります。

ここで決めた数値は重要指標をKPI(Key Performance Indicator =キーパフォーマンスインジケーター)と呼びます。ここから先はWEB施策でどうやってKPIを達成するのかを考えていきます。

商品の購入などのアクションをKPIにした場合

商品購入、問合せ、会員登録などのアクション(コンバージョン)獲得をめざす場合は、パフォーマンスが出やすい広告手法を使います。
・リスティング広告
・SEO
・Criteo
・リターゲティング
などなど
一般的に上記のマーケティング施策は費用対効果が高いです。安い価格で多くのコンバージョンを出すことができます。一方で、見込み客だけへの訴求だけになるため必然的にリーチできる顧客数は少なくなりますしリーチするコストも高くなります。

ブランディングなどユーザーとの接触数をKPIにした場合

認知拡大を目的にしたブランディング施策では、広告の表示回数やクリック数をできるだけ安く、多くするための広告手法を使います。
・DSP
・Ad Network
・純広告
・Facebook広告
・Youtube広告
・ビデオ広告
などなど
マスに向けた広告ですので、今まで一度も自社に接触したことがないユーザーへの接触が可能です。
TVCMのような広い範囲への広告出稿をしながらデータはきっちりと取れることがWEB広告最大の強みです。
さらに最近の技術はすごくて、DSP、FacebookやYoutubeなどはユーザーの属性情報に基づいた広告配信をすることが可能です。

例えば、男性向けの商品なら、性別を男性のみに設定することで男性だけにリーチすることができ無駄な広告費の浪費を防ぎます。

広告を出したあとは効果検証

非WEBマーケティングであれば、広告は出稿してしっかり媒体に広告掲載をしていることを確認したら終わり!というケースが多いです。
WEB広告は出したあとの効果検証をしっかり行うことが重要です。

例えば、リスティング経由で1000回クリックを獲得して自社サイトへユーザーを誘導したケースです。
サイトAは1000クリックがありましたが、5件の問合せだけでした。広告データをチェックするとサイトAは90%のクリックが商品とはあまり関係のない検索キーワードからの流入で問合せ率が0.5%にとどまっていましたが、問合せ率の高いキーワードからの誘導数をさらに増やすことは可能な状態でした。

翌月、問合せ率の高いキーワードからのクリック数を増やすと同時に関連ワードを増やすことで問合せ率を10%に引き上げられました。

こんな感じでネット広告は数値データを分析して次回施策につなげるPDCAサイクルを繰り返すことで広告効果を最大化することが可能できる人類史上最強の広告手法です。

まとめ

・広告はやみくもにはじめないで広告をする目的から考えましょう
・目的に対して目標をさだめましょう
・広告を出したあとは効果検証をしてさらに広告効果を高くできるよう工夫しましょう

今日は「ベトナムでウェブマーケティング!何からはじめれば良いの?」というお話でしたー!

ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるか?

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保険って大事ですよね。
特に海外で病気になると日本の社会保険は使えないので、任意保険に加入しておかないと保険が適用されません。僕もベトナムで中耳炎になったり、なぞのウィルスや細菌にお腹をやられたりと病院のお世話になることがたびたびありました!笑

今日ご紹介するのは「ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるのか?」というお話です。リスティング広告について知りたい方は下記の参考記事を読んで下さい。

参考記事:リスティング広告の指標の見方をケーススタディで学ぼう

3言語で調査する

今回のターゲットは日本人、英語を使う外国人、ベトナム人を想定してみました。保険関連のキーワードを3000ワードくらい予測して作ってGoogleのキーワードプランナーを使ってデータを出力しました。

対象エリアはベトナム国内のみです。


日本語の検索はほぼ皆無

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月間の検索回数は1,000回と少ない結果となりました。そのうちの約80%は海外旅行保険で占められています。ベトナムへ観光へきた日本人が検索している可能性と、出張者が検索している可能性が考えられます。

英語は日本語の約6倍

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日本語検索と比較し、約6倍の検索ボリュームがあることがわかりました。検索傾向では1位が日本語と同じ旅行系キーワードで全体の60%を占めています。続いては自動車保険と健康保険が大体同じくらいの検索ボリュームです。ベトナムで生活する外国人が検索しているものと予測されます。

ベトナム語は日本語の約31倍

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キーワードの数が非常に多かったのでTOP20位までをご紹介します。  今回の「保険のキーワード市場調査」のメインです。ベトナム語での保険関連ワードの検索ボリュームになります。
  
全体の検索ボリュームは日本語の約31倍、英語の約5倍と当然ながら非常に大きいボリュームになっています。中でも最もボリュームが大きいのが、「Bảo hiểm sức khỏe」というキーワード。こちらは日本語で「医療保険」という意味です。ベトナムでは日本同様社会保険がありますが、設備などが粗悪でサービスも劣悪な公立病院でしかつかえないのである程度の収入がある人は任意保険に加入して、私立病院を受診する傾向にあるのです。そのため検索ボリュームが大きくなっていると予測されます。

カテゴリ別にみますと、医療保険74%、生命保険10%、損害保険7.8%、の順番でボリュームが大きいことがわかりました。医療保険は圧倒的に高いシェアを占めています。さきほど説明したベトナムの事情が如実に表れていますね。損害保険についてはベトナムの交通事情とかをみているとなんとなくなぜボリュームが大きいのか想像がつきます。



結論、ベトナムでリスティングを使うなら、ベトナム人向けの保険商品が売れそうだ!

ベトナムにいる日本人は1万人くらいしかいませんから、9000万人以上いるベトナム人マーケットの方が魅力が大きいですね。

ということで、今日は「ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるか?」というお話でした。

リスティング広告の指標の見方をケーススタディで学ぼう

こんにちは!

リスティング広告(SEM)

WEBマーケティングとは切っても切りはなせないのが、リスティング広告です。
リスティング広告(SEM)とは検索エンジンのキーワードにあわせて広告を表示できます。たとえばお花屋さんがネットで花を売りたい場合は「お花 通販」と検索された時にだけ広告表示させる設定にして見込み客を効率的に集められるという仕組みです。

数あるネット広告のなかでも、最も費用対効果が高い広告手法です。

日本ではGoogleとYahoo!へのリスティング広告出稿がメインになるのが一般的です。

一方ベトナムのオンラインマーケティングでは、GoogleとCoC Cocへリスティング広告出稿するのが一般的になっています。Googleはベトナムでもっとも使われている検索エンジンです。9割以上のユーザーがGoogle検索をしています。

CoC Cocはベトナムの新興企業が開発したベトナム発のウェブブラウザー&検索エンジンでベトナム語検索に適しているので若者を中心に人気が高くなり始めています。全体のユーザーに占める利用者の割合は25%程度となります。

リスティング広告の指標

リスティング広告を運用していくためにはネット広告で使われる指標を知らなければなりません。今日は実際の事例をみながらリスティング広告の指標について学んでいきましょう。

百聞は一見にしかず!さっそくリスティング広告のデータを見てみましょう。

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これは僕が調べたベトナム市場でどのくらい保険関連のキーワードでリスティング広告を出したらどうなるか?というシミュレーションデータです。

緑の帯の項目にリスティング広告の指標がついています。それぞれ意味を解説します。これだけ覚えておけば、リスティング広告のデータの意味が理解できると思います。

 ・Category:商品カテゴリです
 ・KEYWORDS:キーワードです。
 ・RANK:広告が掲載される順位予測です。
 ・IMPRESSIONS:広告が表示された回数です。
        (広告表示だけではお金はかかりません)
 ・CLICK:クリック数。広告がクリックされる回数です。
    (この時点で1クリックごとにお金がかかります)
 ・CTR:Crick Through Rateの略です。クリックされる確率です。
 ・CPC:Cost Per Clickの略です。1クリックあたりにかかるコストです。
 ・COST:広告にかかるコストです。クリック単価(CPC)×クリック数(CLICK)で算出されます。
 ・CVR:Conversion Rateの略です。コンバージョン=成果が発生する確率です。
 ・CV:Conversionの略です。コンバージョンとは「転換」という意味の英語です。
    ユーザーのサイト閲覧がアクションに転換することを意味します。
    例えば、問合せや商品購入をコンバージョンと呼びます。


今日は「リスティング広告の指標の見方をケーススタディで学ぼう」というお話でしたー!

自己紹介

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このブログを書き始めて10記事ほどになりました。

しかし、いまさらながら、自己紹介をしてなかったことに気が付きました。(汗)

はじめまして

ベトナム在住4年目(*2017年現在)のウェブマーケターの田中です。マイクロアドベトナムという会社で主にベトナム国内向けに商品展開される日系企業さまのウェブマーケティングの支援を行っています。

何かウェブマーケティングやネット広告について知りたいなどございましたら、いつでもご連絡ください!

E-mail : shoichiro_tanaka@microad.vn

私の経歴を簡単にご紹介させてください。

ネット広告の世界に入ったのは2010年です。日本で3年程GoogleやYahoo!の検索連動型広告(SEM)のプランナーやお客様へのコンサルティングを行いました。
2013年からベトナムでネット広告の仕事やメディア運営に従事して、ベトナムと日本の違いに苦戦しながらもベトナムのインターネット事情について知見を貯めることができました。
2017年より現職マイクロアドベトナムで日系企業さまへのマーケティング支援をしています。

このブログについて

「ベトナムのインターネットマーケティング市場についての情報があまり無いな〜、ならまとめてみるか!」という軽いノリで始めたブログでしたが、本格的に書き始めて1ヶ月足らずで150人ほどの方に読んでいただきました。はてぶパワーでしょうか。

今も毎日数人の方がブログをご覧になってくださっているようで書いてる側としてはうれしい限りです。少しでもお役立ちできる情報を投稿できるようこれからも頑張ります。

ベトナムローカル アドネットワーク各社と配信先サイト

日本語でまとまったサイトがおそらくないので、ベトナムのWEBマーケティングに欠かすことのできないアドネットワークについてまとめいきます。

今日ご紹介するのは、ベトナムの大手アドネットワーク各社とその配信先についてです。さっそくまとめ表です。


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アドネットワークの会社

大きくわけてベトナムのアドネットワークはFPT系eclick社、VNG系Adtima社、VCコープ系Admicro社の3社に分かれてます。

FPT系

FPT系のメディアで一番大きいのがVnexpressです。前の記事でもご紹介していますが、1,305万人の月間訪問者数を誇るモンスター媒体です。その他にも数万〜数十万のボリュームを持つメディアを複数持っています。eclickの配信枠を通して配信が可能です。

VNG系

Kenh14vnは月間訪問者数6,400万人と大規模なボリュームを持つメディアです。ゴシップなどの記事が多いのでVnexpressとは毛色が違ったターゲットにアプローチできそうです。

VC corporation系

VCCが持つメディアで有名なのはDAN TRIでしょう。ベトナムで人気のメディアのひとつです。月間訪問者数4,860万人です。

まとめ

今日の記事では各メディアとアドネットワーク各社についてまとめてみました。

ベトナム国内でアクセス数の多いポータルサイト

ベトナム国内にはポータルサイトが数多くあり、インターネットユーザーたちは頻繁にポータルサイトを閲覧しています。

特にニュースは紙で読むという文化が希薄なベトナムではインターネットでニュースをチェックするユーザーが多いのでニュース系サイトにはかなり多くのユーザーが集まっています。ベトナム国内でのブランディングを考えているのであればインターネット系ニュースメディアは外すことはできませんね。

具体的にどのくらいのボリュームがあるのかをはっきりさせるために、今回は独自にインターネット系メディアの月間訪問者数とユニークユーザー数を調査してみました。

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圧倒的にVnexpress.net のボリュームが大きい

ベトナムを代表するインターネット系ニュースメディアのVnexpressが他を圧倒して月間訪問者数1億3050万人でトップです。ユニークユーザー数では3200万人ほどですので、ベトナム国民の3人に1人はVnexpressをチェックしている計算になりますね。

UU数ではWebtretho.com に軍配

Webtretho.com は月間訪問者数が7570万人ほどですが、ユニークユーザー数は4000万人近くおり、Vnexpressを凌駕しています。同じニュース系に属していますが、ネタが生活や美容など広いことから、読者の層も幅広くなっています。

風水系メディア

ベトナム独特なのが、15位にランクインしている風水系メディアです。日頃ベトナム人と関わっているとわかります。ベトナム人は風水や占いが本当に大好きです。結婚する日程を占いで決めることがめずらしくないことからも彼らにとっての風水や占いがどのくらい重要かわかります。風水などの情報をあつかうBlogphongthuy.com は月間93万の訪問者数、ユニークユーザーが55万人います。

今日は「ベトナム国内でアクセス数の多いポータルサイト」ということでベトナムで人気のメディアを紹介しました。どのメディアも広告枠があるためマーケティングに活用できます。