ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるか?

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保険って大事ですよね。
特に海外で病気になると日本の社会保険は使えないので、任意保険に加入しておかないと保険が適用されません。僕もベトナムで中耳炎になったり、なぞのウィルスや細菌にお腹をやられたりと病院のお世話になることがたびたびありました!笑

今日ご紹介するのは「ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるのか?」というお話です。リスティング広告について知りたい方は下記の参考記事を読んで下さい。

参考記事:リスティング広告の指標の見方をケーススタディで学ぼう

3言語で調査する

今回のターゲットは日本人、英語を使う外国人、ベトナム人を想定してみました。保険関連のキーワードを3000ワードくらい予測して作ってGoogleのキーワードプランナーを使ってデータを出力しました。

対象エリアはベトナム国内のみです。


日本語の検索はほぼ皆無

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月間の検索回数は1,000回と少ない結果となりました。そのうちの約80%は海外旅行保険で占められています。ベトナムへ観光へきた日本人が検索している可能性と、出張者が検索している可能性が考えられます。

英語は日本語の約6倍

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日本語検索と比較し、約6倍の検索ボリュームがあることがわかりました。検索傾向では1位が日本語と同じ旅行系キーワードで全体の60%を占めています。続いては自動車保険と健康保険が大体同じくらいの検索ボリュームです。ベトナムで生活する外国人が検索しているものと予測されます。

ベトナム語は日本語の約31倍

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キーワードの数が非常に多かったのでTOP20位までをご紹介します。  今回の「保険のキーワード市場調査」のメインです。ベトナム語での保険関連ワードの検索ボリュームになります。
  
全体の検索ボリュームは日本語の約31倍、英語の約5倍と当然ながら非常に大きいボリュームになっています。中でも最もボリュームが大きいのが、「Bảo hiểm sức khỏe」というキーワード。こちらは日本語で「医療保険」という意味です。ベトナムでは日本同様社会保険がありますが、設備などが粗悪でサービスも劣悪な公立病院でしかつかえないのである程度の収入がある人は任意保険に加入して、私立病院を受診する傾向にあるのです。そのため検索ボリュームが大きくなっていると予測されます。

カテゴリ別にみますと、医療保険74%、生命保険10%、損害保険7.8%、の順番でボリュームが大きいことがわかりました。医療保険は圧倒的に高いシェアを占めています。さきほど説明したベトナムの事情が如実に表れていますね。損害保険についてはベトナムの交通事情とかをみているとなんとなくなぜボリュームが大きいのか想像がつきます。



結論、ベトナムでリスティングを使うなら、ベトナム人向けの保険商品が売れそうだ!

ベトナムにいる日本人は1万人くらいしかいませんから、9000万人以上いるベトナム人マーケットの方が魅力が大きいですね。

ということで、今日は「ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるか?」というお話でした。