【リスティング広告掲載】ベトナムと日本の違いは?
ベトナムでデジタルマーケティングを検討されている企業さまに選ばれているのがリスティング広告です。
数あるデジタルマーケティングの手法の中でも最も費用対効果が高いのがリスティング広告ですので最初に選ばれるのは当然かもしれません。
日本でリスティング広告を使ってきてベトナムでも活用しようとしているお客さまから聞かれるもっとも多い質問が、
”日本とベトナムでリスティング広告に違いはあるの?”
というお話です。
Google95%
日本のリスティング広告運用ではGoogleAdword、Yahoo!リスティングの2つで行うのが基本です。
日本の検索エンジンのシェアではほぼGoogleとYahoo!が拮抗しています。ですので両媒体へ広告出稿をしなければ大きな取り逃しが発生してしまいます。またユーザーの属性やデバイスによって仕様する検索エンジンが違うことがあるので、注意深く検索エンジンへの広告出稿を考えなければいけません。
一方ベトナムでは検索エンジンのシェアはほぼGoogleです。95%のWEBユーザーがGoogle検索を仕様すると言われています。人数にすると4000万人強です。
つまりベトナムでのリスティング広告掲載はGoogleだけ抑えておけばOKです。非常にシンプルな市場です。
クリック単価(CPC)は激安
リスティング広告の大きな特徴が広告がクリックされた時だけお金を支払うクリック単価(*以下、CPCと書きます)運用ができるという点です。
CPCが安ければ安いほど多くのユーザーを集客することができます。1クリック$1なら$1000の予算で1000クリックの誘導です。1クリックが$0.5なら$1000ドルで2000クリック誘導することができます。
CPCは広告掲載をするキーワードや運用方法で大きく変わってくるのですが、ベトナムの場合は全体的に激安でリスティング広告を配信することができます。
以前、保険のリスティング広告掲載をした場合どうなるのかシミュレーションを作成したことがありました。
参考:ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるか?
記事中にはCPCの記述はしていなかったのですが、実はかなり大きな差がありました!
日本語の保険関連ワードの平均CPCは約$4。
一方ベトナム語の保険関連ワードの平均CPCは約$0.4でした。
驚くべきことに10分の1の価格でクリックを集めることができるのです。同じ予算を使って10倍のユーザーを集めることができるのです。
この傾向は他の業種でもあてはまります。今まで僕は20業種以上のデータを取得してきましたが、ことごとく日本より安いです。あくまで一般論的になりますが、大体目安で5分の1から10分の1の価格で広告出稿が可能です。
もしも、商品・サービスの利益額が日本とそこまで差がないのであればできるだけ早くベトナム市場でリスティング広告集客をはじめられることをオススメします。
クリック率が高い
リスティング広告で重要なのがユーザーに広告をクリックしてもらえる確率であるクリック率(*以下、CTRと書きます)です。
キーワードが検索される総量は限られています。CTRが低いとせっかく良いキーワードで広告掲載できていたとしても少しのユーザーにしかクリックしてもらえないです。逆にクリック率が高ければ高いほど狙ったキーワードで多くのユーザーを集めることができます=多くの成約や問合せが集められるのです!
ですから、日本のリスティング広告担当者はいかにクリック率をあげるかを日々研究してより魅力的な広告文の作成にチャレンジしています。
すごく乱暴な話。日本では大体、商品やブランド名を指名するキーワード以外のリスティング広告のクリック率は0.5%〜1%くらいが基準になってきます。その中で1.5%とか2%以上のクリック率が達成できると「クリック率いいね!」となります。
一方ベトナムでは。なんの工夫もしないで3%〜5%のクリック率が叩き出されます。日本の6倍〜10倍の誘導効率があるわけです。
なぜかというとユーザーの広告に対する意識の違いが関係しているようです。日本ではリスティング広告は一般の方にもなんとなく認知されていて”広告=良くない情報が混ざってる、騙されるんじゃないか、売りつけられるんじゃないか”みたいなイメージがあります。しかしながらベトナムでは広告でもその下の自然検索と言われる部分でもほぼ同じ認識でいるユーザーが多いです。インターネット広告が悪いものみたいなイメージはほとんどありません。
これはベトナムでインターネットユーザーが爆発的に短期間でひろまったことが影響していると思われます。
ベトナムでは2004年ごろまで約400万人程度だったインターネットユーザーが2015年の段階で約4500万人まで増えました。人口普及率でいうと約50%です。
日本の場合はインターネットの1990年代から一定数が使ってきました。昔はインターネット上の犯罪リスクへの対策などがほとんどなかったために詐欺みたいなサイトの広告とか出会い系サイトみたいなサイトの広告が氾濫していました。そのため日本人ユーザーには”インターネットの広告はよくない”というイメージがついてしまったのです。
しかし、ベトナム人がGoogleを使いだした2004年にはすでにGoogleも広告掲載に対するポリシーをしっかりルール化していたため犯罪まがいの広告だったり、青少年に不健全な広告は除外された状態だったのです。
ですからベトナム人にとっては”インターネット広告はよくない”なんてイメージはまったくないんです。
説明が長くなってしまいましたが、このような背景があってベトナム人はリスティング広告を良くクリックしてくれるのです。
日本より安価にユーザーが集めやすいリスティング広告を活用しない手はないですね!
【リスティング広告掲載】ベトナムと日本の違いまとめ
・Googleで95%のユーザーをカバーできる!
・広告コストは日本の10分の1くらいのことがある!
・ベトナム人ユーザーのリスティング広告へのイメージは良い!
ではまた〜!