インターネット広告費がついに史上初の10%超え?【ベトナム】

日本では総広告費のうちのインターネット広告(デジタル広告)がはじめて20%を超えて話題になりました。

参考:「2016年 日本の広告費」解説―拡大するインターネット広告と堅調なテレビメディアで5年連続のプラス成長

日本ではデジタル広告を導入してない企業の方がめずらしいくらいになってきましたが、それでも年間110%以上の高い成長率を維持しています。デジタル広告の費用対効果の良さや効果が世の中に浸透しはじめているんだなーと、デジタルマーケターの僕としてはうれしい限りです。

ベトナムではどうなの?

では、ベトナムの国内では企業はどのような広告にお金を払っているのでしょうか?電通さんがデータをまとめていたので紹介します。

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日本と同じくでテレビが強いです。2016年では総広告費の88.70%がテレビCMをはじめとする広告費だったそうです。

デジタルは7.70%でした。

でも、デジタル広告の伸び率に注目です。2015年は7%だったことを踏まえると、たった1年で110%も成長しているのです。

さらに電通さんのデータでは2017年のデジタル広告費のシェアが10.8%となっており、成長はさらに加速する見込みとなっています。

急速なデジタルシフト

ベトナムではこの2〜3年で急速にデジタルシフトが進みました。

スマホの普及が原動力になって、今までインターネットに接触してこなかった層がインターネットをみ始めました。

そのグラフがこちら↓

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2004年には500万人いなかった、ベトナム国内のインターネットユーザーが2015年には約4500万人となり、現在2017年の最新情報では4500万人を突破したと言われています。

人口比率でいうとベトナム国民の半分以上がインターネットを使っている計算です。とくにベトナムではFacebookやYoutubeなどにユーザーが集中する傾向があり、閲覧時間や頻度も非常に高くなっています。

ホワイトカラー系の仕事をしているベトナム人は仕事のあいまに何回もFacebookを開いていたりします。ですので、すでにFacebookやYoutubeの広告がTVCMに匹敵するくらい強いマスメディアになりつつあるんです。

それに気が付き始めた鋭いアンテナの企業ががっつりTVCM費用をデジタル広告費用にシフトしはじめているのが現状です。

この流れは引き続き継続していきそうですね。