リアルタイムにネットで市場調査や競合分析ができちゃう!! ソーシャルリスニング/ビッグデータ・AI解析について徹底解説

ソーシャルリスニングってなに?

ソーシャルリスニングはインターネット上でユーザーが日常的に行っている会話や画像を解析して消費者について深く理解する調査やキャンペーンの効果測定のことを意味します。
例えば、
・市場調査
・キャンペーン(KOL)の効果測定
・自社ブランドのイメージ調査
・競合ブランドのイメージ調査
などの調査や効果測定に使うことができます。

一般的なアンケート調査や面接でのヒアリングなどのリアルでの調査との大きな違いはビッグデータとAIを活用して大量のデータを解析することによってデータを取得することです。そのため、
・数百万、数千万人単位の調査が比較的安価に実施できる
・調査期間が短く済むのでリアルタイムの生きたユーザーの情報が集まる
・本音が集まりやすい
などという特徴があります。

ビッグデータ解析の方法

会社やサービスによって違いはあると思いますが、ソーシャルリスニングでどのようにビッグデータを解析しているかを説明します。

テキストマイニング(形態素解析
簡単にいうと言語を解析する手法です。
インターネット上には会社や商品・サービスを含んだ文脈で色々な評価がされています。
例えば、「〇〇社のオレンジジュースは甘くて美味しい」という文章があったとします。
ビッグデータ解析では膨大なインターネット上の情報から”〇〇社”というキーワードを
ピックアップすることが可能です。

そして、その文脈で語られている「甘くて」、「美味しい」という文言を分析することが
できるのです。これを形態素解析と呼びます。

キーワードに対して、インターネット上のユーザーがネガティブなコメントをしているのか、それともポジティブなコメントをしているのかを解析することでいろいろな調査をすることが可能になります。

海外マーケティングでは形態素解析をやるときに現地のソーシャルリスニングのコンサルタントを付けたほうが良いと思います。現地の言語はネイティブしかわからない微妙なニュアンスを含むものもあるため、非ネイティブが行うと失敗することがあります。


画像解析
画像を解析してユーザーのインサイトを調査する手法です。SNSには大量の画像がアップロードされていますが、ビッグデータとAIを活用することで大量の画像データの解析が可能です。

自社の商品と一緒に写っている物や場所を調査することでマーケティング戦略を立てることも容易になります。

例えばとあるビールメーカーの話ですが、ビッグデータ解析をして自社のビールと一緒に写っている確率が高いものを集めました。そうしたところ、「ビールと焼き鳥」という組み合わせが非常に多かったそうです。そのビール会社のマーケティング部はその調査結果を元に店頭の焼き鳥売り場のとなりにビールを置き売上をアップさせることに成功できました。


デモグラフィック解析
SNSにはユーザーの属性情報が多数、存在しています。ビッグデータ解析ではこれらのデータを取得し(もちろん個人を特定する情報は取得しない、あるいは開示しません)どのようなユーザー層がどんな商品・サービスを使っているかを判別することができます。

さらにそれらのユーザーがどんな人物(有名人や歴史上の人物)、趣味嗜好、食べ物、を好むかなど、商品とは一見直接関係しないようなデータの取得も可能です。

例えば、実は野球などで使うリストバンドが音楽愛好家に好まれるという傾向がソーシャルリスニングで入手できたとします。紐解いていくと実はパンクロックなどのミュージシャンがリストバンドを使ってライブするケースが多く、ファンが真似して購入しているのです。リストバンドのメーカーはスポーツファンだけでなく、音楽愛好家に対してもマーケティングすることで売上をアップすることが可能でしょう。


具体的にそれぞれの調査でどんなことができるのか?

ソーシャルリスニングの概要的なことはおわかりいただけたかと思います。
次は具体的にどのような調査ができるのかみていきましょう。

1.市場調査
特定のキーワードを含む口コミデータの収集を行い、トレンドデータの解析を行うことができます。
「SUV(車の種類)」というキーワードに対して、どんなことに興味関心があり、どの年齢層が、どういう目的でSUVを買うのかをレポーティングするみたいなことができます。

2.キャンペーン(KOL)の効果測定
KOL(有名人などを起用して行うプロモーション)などの広告キャンペーンに対してどういう反響があったかをチェックしたり、効果がどの程度あったかを定量的に確認する手法としてソーシャルリスニングが活用できます。通常であればマス広告と呼ばれるCMなどのプロモーションは「広告を打って終わり」ということが多かったと思いますが、ソーシャルリスニングを活用することでどの程度の効果が合ったのかをみえる化できることは非常に価値が高いです。

3.自社ブランドのイメージ調査
リアルタイムで自社のブランドのイメージがどうなっているのか調査できます。属性データを取得することができれば年代層や趣味趣向別にイメージを調査することができるのでマーケティング施策に繋げやすいです。

例えば、「サッカーのスポンサーをしているのでサッカーファンに認知度が高い、一方バスケのファンは別のブランドに興味がありほとんど自社商品を認知してもらってない」みたいな調査結果が出れば、来年はバスケファンに向けてプロモーションを打とうか。というマーケティング施策の判断に繋がったりします。

4.競合ブランドのイメージ調査
インターネット上の情報を使えば、競合のブランドイメージの調査をすることもできます。例えば、競合のFacebookファンページに「いいね」をしているユーザーが
・どんな事に興味関心
・どんな年齢層
・どこに住んでいる
というデータを取得することができれば、それらのユーザーへのアプローチも容易になるでしょう。

代表的なソーシャルリスニングの活用例をご紹介しましたが、この他にもかなり柔軟にいろいろな調査に使えるのがソーシャルリスニングの特徴です。

どんなサービスがあるのか?

口コミ@係長
メディア:Twitter、Facebook、その他インターネットメディア、ニュースメディア
セグメント:自然言語解析(日本語)ネガ・ポジ
過去データ:不明
※海外で使えるかは調査中


ADPLAN SM
メディア;Twitter、Facebook、その他インターネットメディア
セグメント:自然言語解析(日本語)ネガ・ポジ
過去データ:不明
※海外で使えるかは調査中

Social Insight
メディア;Twitter、Facebook、Google+、Youtube、Wikipedia
セグメント:自然言語解析(日本語)ネガ・ポジ
過去データ:不明
※海外で使えるかは調査中

Insight Intelligence
メディア:Twitter、Facebook、その他インターネットメディア、ニュースメディア
セグメント:自然言語解析(日本語・外国語)ネガ・ポジ
過去データ:過去1年間
※海外拠点が多数あり