ベトナムのソーシャルメディア事情のおはなし
ベトナムのデジタルマーケティングで切っても切り離せないのがソーシャルメディアです。ベトナム人の多くがソーシャルメディアに時間を使っており、多くのターゲットに効率的にリーチできます。今日はSNS別にどのくらいのリーチ数があるのかをご紹介したいと思います。
ダントツなのがFacebook
ベトナムでFacebookを活用したことがあるかたはよくわかるかもしれません。ベトナムでのFaebookの盛り上がり方は日本とは比べ物になりません。20代、30代を中心にスキマ時間が少しでもあればFacebookをチェックしています。アクティブユーザーの数は1015万人にもおよびます。
Facebookをベトナムで注意深く見ていただくとわかりますが、とにかくWEBプロモーションがわんさか開催されています。それだけ効果があるということです。ベトナム国内向けにWEBでプロモーションをしたい方はFacebookページを準備してページ内情報を充実されることがマストになるでしょう。
Faceboookを使った広告もあり、かなり効率よく集客をすることができます。中には人気の女優やモデルをつかったKOL(Key Opinion Leder)のプロモーションも多数あります。
2位Zaloは若年層向け
875万人のアクティブユーザーを抱えるのがZaloです。日本でいうところのLINEですね。インターフェースは若干LINEパクっているのは突っ込まないでおいていただきたいですが、あなどるなかれ、毎日4億通のメッセージが飛び交うメディアです。
メインのユーザー年齢層は18歳から25歳です。若年層向けのマーケティング施策にはベストマッチしますね。ファッション系のECサイトやFMCGあたりの広告にバッチリ合います。
SKYPE
最後に紹介したいのがSkypeです。シェアは15%で525万人のユーザーがいます。ベトナムでのSkypeの特徴はビジネスで使われているということです。デイタイムでSkypeに広告することはビジネスパーソンのユーザーに向けた訴求ということとほぼイコールです。金融系、オートモーティブ、家電などビジネス層に刺さる広告は効果がでます。平日の品川駅にデジタルサイネージを掲載するような感覚です。
こんなところで今日は「ベトナムのソーシャルメディア事情のおはなし」という話でした。しんちゃおー!
【2017年】ベトナムのデジタルマーケティングトレンド5
ビデオ広告
VITTELなど大手ベトナムキャリアが4G回線を提供しはじめる2017年には多くのビデオ広告が注目されはじめます。
Youtube.vnが開設されていることからもわかるとおり、ベトナムでのYoutubeユーザーは非常に多いです。現在ベトナムでは月間3400万人のユーザーがYoutubeを利用しています。GoogleAdWordsを通してYoutubeへ動画広告を配信することが有効なブランディングにつながることは間違いないでしょう。
先行例として日本では2013年のビデオ広告が1.3億ドルでしたが、4年後の2017年には6.4億ドルまで成長する見込みです。今後数年間でベトナムでもビデオ広告市場は爆発的な成長をするかもしれません。
モバイルマーケティング
ベトナムのスマートフォンユーザーは2016年に3600万人いると言われており、人口の3分の1がスマートフォンからネット利用をしている状況です。
日本と大きな違いはPCからモバイルに移行していくのではなく、はじめからユーザーはモバイルを使っているということです。
モバイルで情報を取得して、すぐに電話でアクションするか、モバイルで商品購入やサービス予約をするのがベトナムスタイルです。企業のマーケティング担当者はモバイルファーストで動かなければ勝てない環境です。GoogleがAMP(Accelerated Mobile Page)を推奨していることからわかるとおり、モバイルサイトのユーザビリティを向上させることはSEO対策としても有効です。
コンテンツマーケティング
30%のアメリカ人マーケターがコンテンツマーケティングを重要視していますが、ベトナムのSEOでは未だに被リンクに頼った伝統的な手法が主流です。
逆にコンテンツマーケティングを導入しているいくつかの会社は競合他社と比較して大きな成果をあげ始めています。他国に比べていまだにコンテンツマーケティングの概念が浸透していないためライバルが少ないのです。
この状況は長くは続かないでしょう。どれだけ早くコンテンツマーケティングを導入するかがベトナムでのウェブマーケティング成功のカギを握っています。
VRマーケティング
2016年についにソニーがPlaystationVRを発表しましたが、いよいよ世界的にVRが本格普及していく段階に入ったようです。
VRの機材は高額なため、VRマーケティングはまだ早いと思っているかもしれませんがベトナムでも近い将来VRマーケティングの本格的な普及が進むかもしれません。
海外の事例ですが、IKEAがバーチャルショールームをVRを使って実現して話題になっています。
https://youtu.be/5WUEIxzhhRQ,
実際のショールームを作るより、コストは安いですし、同時に何人もが1つのバーチャルショールームを並ぶことなく体験することも可能です。費用対効果の観点ではVRが爆発的に普及する可能性は十分あるためマーケターは常にアイデアを考えておく必要がありそうですね。
マーケティングオートメーションツール(MAツール)
・レポーティング
・広告の入札調整
・Eメールマーケティング
などの単純な作業はすでに人が行う仕事ではなくなりつつあります。
世界的な傾向としてMAツールは新規参入が多くあり、コストはどんどん下がる傾向にあります。2017年以降は会社やプロジェクトの規模に関係なくMAツールを導入していく時代に突入するかもしれません。
今日は「【2017年】ベトナムのデジタルマーケティングトレンド」というお話でした!
ベトナムで効果的な10のWEBマーケティング
こんにちは!田中です。今日はベトナムで効果的なWEBマーケティングについて紹介します。日本とは少し違ったところがありますので、これからベトナムへ進出する企業さまやベトナムでさらにプロモーションを拡大したい方は要チェックです!
ウェブサイトでのプロモーション
WEBマーケティングの基本となるウェブサイト制作。大枠は世界基準と同じと思っていただいて良いのです。
ベトナム人はウェブサイトで情報をみつけたら即アクションにつなげる・話したがるという特徴があります。例えば、保険のサービスだったらエンドユーザーは即電話して保険についての情報を聞くとか、チャットツールがついていたらガンガンチャットが飛んでくるというイメージです。
ですので、ユーザーが電話をかけやすいように電話番号をわかりやすく表記したり、チャットツールを導入したりしておくとウェブからの成果が得られやすくなります。日本人からしたら電話とメールがあったら「まずはメールで」と考えやすいですので注意が必要ですね。
Facebookページ活用
ベトナム人はFacebookが本当に大好きです。サイト別アクセス数を見ると1位です。ベトナムで勤務をしたことがある方はわかると思いますが、オフィスで仕事の合間にFacebookを開いているベトナム人はよくいますし、投稿のシェアやコメント量も日本の比ではありません。
ベトナムでマーケティングを成功させたいとしたらFacebookをどう活用するかがカギになりますね。
Facebookページは無料で開設でき、社内のアドミンに更新してもらうなどすればさほどコストもかからないはずです。弊社でもファンページは内製です。
Facebookである程度のボリュームのユーザーを短期間で集めたいのであれば、Facebook広告を活用するといいでしょう。バナー広告展開をすれば1ヶ月で数万〜数十万アクセスをバッと集めることも十分可能です。ターゲット層は35歳以下の男女がメインで50%は女性です。
メッセンジャー広告
ビジネスシーンでよく使われるのがSkypeです。弊社でもお世話になっています。笑
Skype広告はホワイトカラーの仕事をしているユーザーに効率的にアプローチできるので中間層以上に向けた商品・サービスにはおすすめのメディアです。
一方でベトナムのLINEといっても過言ではないのがZalo。若年層のほとんどはZaloを使ってコミュニケーションしています。ですので、若年層にターゲティングしたい場合はZaloを使ってプロモーションすると成果が出やすいです。ちなみにZaloは25歳以下の女性が全ユーザーの67%ですので、コスメ・美容系の商材にはベストマッチします。
インフォグラフィック広告
日本でもおなじみのインフォグラフィックはベトナムでも人気があります。複雑な情報や数値を使って説明する情報には相性バッチリですね。まだまだ広く普及しているわけではないので、インフォグラフィックを活用してプロモーション情報を出していくと見た目のインパクトが大きく目立ちます。
SEM ( Google Adwords 、Coc Coc )広告
SEM(Search Engine Marketing )はWEBマーケティングの中でも最もパフォーマンスが良い手法のひとつです。GoogleAdWordsを活用して特定のキーワードが検索された時だけ広告を表示します。例えば、洋服を販売しているECサイトを運営しているとした場合、「洋服 通販」という検索があった場合に広告が表示されるようにするのです。「服買いたい!」となっている段階で広告表示されるのでユーザーへの心象も良いですよね。
ベトナムでのGoogle利用率はインターネット人口の90%以上です。ですからGoogleに広告を出しておけばまず間違いないということになります。
さらに、Coc Cocというメイドインベトナムの検索エンジンもあります。Googleと比較するとまだまだシェア低く25%ですが、国内企業ということもあって徐々に利用者が増えているようです。公表されているデータでは17万人のアクティブユーザーがいるようです。抜かりなくベトナムでの集客したい方はCoc Cocへの広告掲載もマストですね。
DSP アドネットワーク
ブランディングなどで大きな効果を発揮する手法です。
手前味噌ですが、うちの会社はMicroAdBLADEというDSPをベトナムで展開しておりまして規模感としてはベトナム最大級です。大量のユーザーを一気に獲得したいときにはご活用いただけます。
ベトナムの大きな配信先としては、
・VN Express
・Vietnam net
・Zing
など、ベトナム国内トップクラスのメディアサイトにも広告配信が可能です。目標設定をしていただき運用チームが最適化をしていきます。
純広告
DSPとかぶる部分がありますが、さきほどご紹介したVN Expressなどの大手メディアは純広告の販売もしてます。期間を決めていくら、1000回あたりの表示でいくら、稀に成果報酬でなどなど。料金体系のバリエーションは豊かですね。
料金は変動することがありますが、トップクラスのメディア24hでも上画像くらいの価格帯です。
動画広告 True View(You tube)広告
Youtubeの人気はベトナムも日本と同じです。特に2014年以降はYou Tubeもベトナムを優良市場と見てYoutube.vnを開設しました。かな〜り盛り上がってます。掲載スタイルはいくつかありますが、動画内にCMのようにプロモーション動画を差し込むインストリーム広告はインパクト大ですね。ベトナムでも消費財やブランディングが必要な企業さまがバンバン広告を出して成果を得ています。
有名人を活用したマーケティング(KOL)
日本ではステマと言われてしまいそうですが、ベトナムではあんまり気にされません!みんな気がついていますが、ポジティブに受け入れられているという印象です。日本でのテレビCMのイメージに近いですね。有名人に自分の商品を使ってFacebookでプロモーションしてもらえる広告で広告効果は大です。中にはFacebookフォロワーが800万人以上いるおばけ有名人もいます。ベトナム人の人口が9000万人なので約10人に1人は登録している計算になりますね。
デジタルサイネージ
日本から来た人には「意外だね!進んでる!」と言われることが多いのですが、ベトナムの都市部にはデジタルサイネージがところどころにあります。有名所ではハノイの国際空港(ノイバイ国際空港)やホーチミンの国際空港(タンソンニャット空港)などにデジタルサイネージがある他、オフィスビルのエレベータとかにもサイネージがついてたりします。それも複数箇所です。
中間層をターゲットにする場合はデジタルサイネージは効果的ですね。エレベーターに乗ってる時とかってふとデジタルサイネージ見ちゃうんですよね(笑)僕も洗剤とかデジタルサイネージで見たやつを良いなと思って買ってたりします。
今日は「ベトナムで効果的な10のWEBマーケティング」というお話でした。Tam biet!
WEBマーケターになったら、即イントールすべき3ツール
こんにちは!田中です。
WEBマーケターは膨大なデータや常に動きがある競合の会社を効率よく見ていかなければなりません。日々のチェックで使える3つのツールをご紹介します。
GOSTERY
競合サイトがどのような広告チャネルで集客をしてるのかは気になりますが、数あるチャネルをいちいち目視で確認するのは物理的に無理ですし、人力でやったら高コストです。そこで使えるのがGostery、このGoogleCromeのアドオンで簡単に追加することが可能です。
上に貼った画像はレノボの公式通販サイトですが、GoogleAdwordsをやっていて、リマケも使っていることが一目瞭然ですね。これ便利。新しい施策を考えるときに活用できそうです。
Similar Web
言わずと知れた、有名な競合解析サービスです。
・競合他社および業界に対するベンチマーク
・競合他社のオンライン戦略を明らかにする
(公式サイトより引用)
データ量と正確性では右に出るものはいないのではないかと思うほど信頼性の高いサービスです。Appleを解析してみるとこんな感じ。
609ミリオンの訪問者って・・・すごい、さすがAppleです。こちらもGoogleCromeのアドオンで使えます。競合サイトの集客数はじめユーザーデータを把握しておくことは自分たちのサイトへの各種指標を見直す基準になります。
vidIQ
Youtubeの動画を解析するときに使えます。
例えば、ベトナムでFBシェアされている動画をvinIQで解析するとこんな感じです。
どのくらいの人数にエンゲージメントされているかやSNS上でどうシェアされているかなどの情報が一目瞭然です。
動画を使ったプロモーションをしているなら他の動画がどういう指標なのかを把握しておくことが大切ですね。
今日は主に競合のデータを確認するのに役立つ3つのツールを紹介しました。
1月から広告会社で働くことになりました。
こんばんは。田中です。
諸事情あり、転職をすることになりまして、1月からは広告会社で勤務スタートすることになりました。
広告の世界は2年ぶりなので今からわくわくしています。
ベトナムの現地マーケットへの広告販売ははじめての経験となりますので、
自分のキャリアにもプラスになるのかなー。と考えています。
外貨を稼ぐ男になるために頑張ります!
ベトナムってどんな国?「ハノイとホーチミンで国民性は違う件」
オフショア開発を深く知る前にオフショアをする国の事を理解することが大切です。
ベトナムとは?
ベトナムはASEANに属する国のひとつでいわゆる東南アジアと呼ばれるエリアにあります。人口約9340万人。宗教は仏教、カトリック、カオダイ教他で9割がた仏教です。一般の人でも足しげくお寺に参拝しにいく習慣があります。
ベトナム人の国民性
ベトナム北部、首都ハノイの人はまじめで勤勉の人が多いです。(ただし、日本人と比較すると日本人の方が上)自分に与えられた仕事はまっとうしようと考える人が多い一方で日本人にも近い保守的な精神を持っている人も多数います。
業務フローが固まっている仕事のオフショア先としてや綿密な計画が立てられた建築プロジェクトなどはハノイの人の方が得意かもしれません。
ベトナム南部、商都ホーチミンの人はラテン系というか南国特有のおおらかな気質を持っている人が多いです。新しいことでも割りと抵抗なく受け入れたり、チャレンジ精神を発揮することがあります。一方で、まじめで勤勉にひとつの事に取り組むのが苦手な人もいます。
スタートアップ企業やアイデアをバンバン出して進めるビジネスにはホーチミンの方が向いているかもしれませんね。
ベトナムについてのご紹介でしたー!
はじめましてのごあいさつ
はじめまして。田中翔一郎です。
2015年3月からベトナムのハノイという場所でオフショア開発の仕事をしています。
日本のシステム開発と違い、ベトナム人との仕事は、
① コミュニケーション
② 仕事の感覚
③ 品質に対する考え方
などなどの違いを克服していかないとなかなかうまくいきません。
しかし、豊富なエンジニア数がいるベトナムはエンジニア不足に嘆いている日本とは対照的だったり、東南アジアの国らしからぬ勤勉性を持っていたりとプラスのポイントがいっぱいあるのも事実です。
うまく、ベトナムのエンジニアとチームを作って仕事をこなすことができる仕組みやスキルを身につけることは、自社サービス開発、受託開発問わず、これから先の時代を生き抜くために役に立ちます。
このブログは今ベトナムでシステム開発をされている方やこれから進出する方のお役に少しでも立てば良い。という気持ちで開設しました。
これからゆる〜く、投稿していくので購読してもらえるとうれしいです。