ベトナムでウェブマーケティング!何からはじめれば良いの?

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ベトナムでビジネスを展開する会社へ訪問することが多くなってきまして気がついたことがあります。

ハノイエリアの会社にはWEBマーケティングを積極活用している日系企業はまだ少ない

正確にはみなさんWEBマーケティングにご興味はあって、Facebookページの運用など、小さくできるところからWEBでの施策をはじめているのですが、「どうやったらいいのかわからない」というお声がすごく多いんですね。

基本がないと浪費に終わる

WEBマーケティングにはきちんとした考え方がベースにないとよくありません。Facebookページの更新なんかをしていて1年くらい経って「結局、これなんのためにやってるの?」、「成果は出ているの?」なんて話になったときに「単なる時間の浪費だったね」となるケース。結構多いです。

まずはWEBマーケティングの目的を考える

一番大事なのはWEBマーケティングの目的を考えるところからスタートです。
・会社の利益をのばす
・商品やサービスの認知度をあげる
・会社のイメージを良くする
・優秀な社員をあつめる

WEBマーケティングを活用して事業のなかのどんな指標を改善したいのかをはっきりさせておくことからスタートです。

目的に合わせた目標をたてる

目的が設定できたら、次は目的達成のための目標設定をしましょう。商品の認知度をあげることをがWEB施策の目的だとしたら、1万人の人に知ってもらおう!とか、1000人の人に資料を読んでもらおう!なんていう感じで具体的な数値で目標を設定することをオススメします。「数値の基準がわからない」と思う方もいるかもしれませんが、決め打ちでもいいので数値設定しておくことが大事です。仮に設定目標の数値がすこしズレていたとしてもしっかり検証すれば、次回の施策の時の数値の参考になります。

ここで決めた数値は重要指標をKPI(Key Performance Indicator =キーパフォーマンスインジケーター)と呼びます。ここから先はWEB施策でどうやってKPIを達成するのかを考えていきます。

商品の購入などのアクションをKPIにした場合

商品購入、問合せ、会員登録などのアクション(コンバージョン)獲得をめざす場合は、パフォーマンスが出やすい広告手法を使います。
・リスティング広告
・SEO
・Criteo
・リターゲティング
などなど
一般的に上記のマーケティング施策は費用対効果が高いです。安い価格で多くのコンバージョンを出すことができます。一方で、見込み客だけへの訴求だけになるため必然的にリーチできる顧客数は少なくなりますしリーチするコストも高くなります。

ブランディングなどユーザーとの接触数をKPIにした場合

認知拡大を目的にしたブランディング施策では、広告の表示回数やクリック数をできるだけ安く、多くするための広告手法を使います。
・DSP
・Ad Network
・純広告
・Facebook広告
・Youtube広告
・ビデオ広告
などなど
マスに向けた広告ですので、今まで一度も自社に接触したことがないユーザーへの接触が可能です。
TVCMのような広い範囲への広告出稿をしながらデータはきっちりと取れることがWEB広告最大の強みです。
さらに最近の技術はすごくて、DSP、FacebookやYoutubeなどはユーザーの属性情報に基づいた広告配信をすることが可能です。

例えば、男性向けの商品なら、性別を男性のみに設定することで男性だけにリーチすることができ無駄な広告費の浪費を防ぎます。

広告を出したあとは効果検証

非WEBマーケティングであれば、広告は出稿してしっかり媒体に広告掲載をしていることを確認したら終わり!というケースが多いです。
WEB広告は出したあとの効果検証をしっかり行うことが重要です。

例えば、リスティング経由で1000回クリックを獲得して自社サイトへユーザーを誘導したケースです。
サイトAは1000クリックがありましたが、5件の問合せだけでした。広告データをチェックするとサイトAは90%のクリックが商品とはあまり関係のない検索キーワードからの流入で問合せ率が0.5%にとどまっていましたが、問合せ率の高いキーワードからの誘導数をさらに増やすことは可能な状態でした。

翌月、問合せ率の高いキーワードからのクリック数を増やすと同時に関連ワードを増やすことで問合せ率を10%に引き上げられました。

こんな感じでネット広告は数値データを分析して次回施策につなげるPDCAサイクルを繰り返すことで広告効果を最大化することが可能できる人類史上最強の広告手法です。

まとめ

・広告はやみくもにはじめないで広告をする目的から考えましょう
・目的に対して目標をさだめましょう
・広告を出したあとは効果検証をしてさらに広告効果を高くできるよう工夫しましょう

今日は「ベトナムでウェブマーケティング!何からはじめれば良いの?」というお話でしたー!

ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるか?

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保険って大事ですよね。
特に海外で病気になると日本の社会保険は使えないので、任意保険に加入しておかないと保険が適用されません。僕もベトナムで中耳炎になったり、なぞのウィルスや細菌にお腹をやられたりと病院のお世話になることがたびたびありました!笑

今日ご紹介するのは「ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるのか?」というお話です。リスティング広告について知りたい方は下記の参考記事を読んで下さい。

参考記事:リスティング広告の指標の見方をケーススタディで学ぼう

3言語で調査する

今回のターゲットは日本人、英語を使う外国人、ベトナム人を想定してみました。保険関連のキーワードを3000ワードくらい予測して作ってGoogleのキーワードプランナーを使ってデータを出力しました。

対象エリアはベトナム国内のみです。


日本語の検索はほぼ皆無

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月間の検索回数は1,000回と少ない結果となりました。そのうちの約80%は海外旅行保険で占められています。ベトナムへ観光へきた日本人が検索している可能性と、出張者が検索している可能性が考えられます。

英語は日本語の約6倍

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日本語検索と比較し、約6倍の検索ボリュームがあることがわかりました。検索傾向では1位が日本語と同じ旅行系キーワードで全体の60%を占めています。続いては自動車保険と健康保険が大体同じくらいの検索ボリュームです。ベトナムで生活する外国人が検索しているものと予測されます。

ベトナム語は日本語の約31倍

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キーワードの数が非常に多かったのでTOP20位までをご紹介します。  今回の「保険のキーワード市場調査」のメインです。ベトナム語での保険関連ワードの検索ボリュームになります。
  
全体の検索ボリュームは日本語の約31倍、英語の約5倍と当然ながら非常に大きいボリュームになっています。中でも最もボリュームが大きいのが、「Bảo hiểm sức khỏe」というキーワード。こちらは日本語で「医療保険」という意味です。ベトナムでは日本同様社会保険がありますが、設備などが粗悪でサービスも劣悪な公立病院でしかつかえないのである程度の収入がある人は任意保険に加入して、私立病院を受診する傾向にあるのです。そのため検索ボリュームが大きくなっていると予測されます。

カテゴリ別にみますと、医療保険74%、生命保険10%、損害保険7.8%、の順番でボリュームが大きいことがわかりました。医療保険は圧倒的に高いシェアを占めています。さきほど説明したベトナムの事情が如実に表れていますね。損害保険についてはベトナムの交通事情とかをみているとなんとなくなぜボリュームが大きいのか想像がつきます。



結論、ベトナムでリスティングを使うなら、ベトナム人向けの保険商品が売れそうだ!

ベトナムにいる日本人は1万人くらいしかいませんから、9000万人以上いるベトナム人マーケットの方が魅力が大きいですね。

ということで、今日は「ベトナムでリスティング広告(SEM)で保険は売れるか?」というお話でした。

リスティング広告の指標の見方をケーススタディで学ぼう

こんにちは!

リスティング広告(SEM)

WEBマーケティングとは切っても切りはなせないのが、リスティング広告です。
リスティング広告(SEM)とは検索エンジンのキーワードにあわせて広告を表示できます。たとえばお花屋さんがネットで花を売りたい場合は「お花 通販」と検索された時にだけ広告表示させる設定にして見込み客を効率的に集められるという仕組みです。

数あるネット広告のなかでも、最も費用対効果が高い広告手法です。

日本ではGoogleとYahoo!へのリスティング広告出稿がメインになるのが一般的です。

一方ベトナムのオンラインマーケティングでは、GoogleとCoC Cocへリスティング広告出稿するのが一般的になっています。Googleはベトナムでもっとも使われている検索エンジンです。9割以上のユーザーがGoogle検索をしています。

CoC Cocはベトナムの新興企業が開発したベトナム発のウェブブラウザー&検索エンジンでベトナム語検索に適しているので若者を中心に人気が高くなり始めています。全体のユーザーに占める利用者の割合は25%程度となります。

リスティング広告の指標

リスティング広告を運用していくためにはネット広告で使われる指標を知らなければなりません。今日は実際の事例をみながらリスティング広告の指標について学んでいきましょう。

百聞は一見にしかず!さっそくリスティング広告のデータを見てみましょう。

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これは僕が調べたベトナム市場でどのくらい保険関連のキーワードでリスティング広告を出したらどうなるか?というシミュレーションデータです。

緑の帯の項目にリスティング広告の指標がついています。それぞれ意味を解説します。これだけ覚えておけば、リスティング広告のデータの意味が理解できると思います。

 ・Category:商品カテゴリです
 ・KEYWORDS:キーワードです。
 ・RANK:広告が掲載される順位予測です。
 ・IMPRESSIONS:広告が表示された回数です。
        (広告表示だけではお金はかかりません)
 ・CLICK:クリック数。広告がクリックされる回数です。
    (この時点で1クリックごとにお金がかかります)
 ・CTR:Crick Through Rateの略です。クリックされる確率です。
 ・CPC:Cost Per Clickの略です。1クリックあたりにかかるコストです。
 ・COST:広告にかかるコストです。クリック単価(CPC)×クリック数(CLICK)で算出されます。
 ・CVR:Conversion Rateの略です。コンバージョン=成果が発生する確率です。
 ・CV:Conversionの略です。コンバージョンとは「転換」という意味の英語です。
    ユーザーのサイト閲覧がアクションに転換することを意味します。
    例えば、問合せや商品購入をコンバージョンと呼びます。


今日は「リスティング広告の指標の見方をケーススタディで学ぼう」というお話でしたー!

自己紹介

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このブログを書き始めて10記事ほどになりました。

しかし、いまさらながら、自己紹介をしてなかったことに気が付きました。(汗)

はじめまして

ベトナム在住4年目(*2017年現在)のウェブマーケターの田中です。マイクロアドベトナムという会社で主にベトナム国内向けに商品展開される日系企業さまのウェブマーケティングの支援を行っています。

何かウェブマーケティングやネット広告について知りたいなどございましたら、いつでもご連絡ください!

E-mail : shoichiro_tanaka@microad.vn

私の経歴を簡単にご紹介させてください。

ネット広告の世界に入ったのは2010年です。日本で3年程GoogleやYahoo!の検索連動型広告(SEM)のプランナーやお客様へのコンサルティングを行いました。
2013年からベトナムでネット広告の仕事やメディア運営に従事して、ベトナムと日本の違いに苦戦しながらもベトナムのインターネット事情について知見を貯めることができました。
2017年より現職マイクロアドベトナムで日系企業さまへのマーケティング支援をしています。

このブログについて

「ベトナムのインターネットマーケティング市場についての情報があまり無いな〜、ならまとめてみるか!」という軽いノリで始めたブログでしたが、本格的に書き始めて1ヶ月足らずで150人ほどの方に読んでいただきました。はてぶパワーでしょうか。

今も毎日数人の方がブログをご覧になってくださっているようで書いてる側としてはうれしい限りです。少しでもお役立ちできる情報を投稿できるようこれからも頑張ります。

ベトナムローカル アドネットワーク各社と配信先サイト

日本語でまとまったサイトがおそらくないので、ベトナムのWEBマーケティングに欠かすことのできないアドネットワークについてまとめいきます。

今日ご紹介するのは、ベトナムの大手アドネットワーク各社とその配信先についてです。さっそくまとめ表です。


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アドネットワークの会社

大きくわけてベトナムのアドネットワークはFPT系eclick社、VNG系Adtima社、VCコープ系Admicro社の3社に分かれてます。

FPT系

FPT系のメディアで一番大きいのがVnexpressです。前の記事でもご紹介していますが、1,305万人の月間訪問者数を誇るモンスター媒体です。その他にも数万〜数十万のボリュームを持つメディアを複数持っています。eclickの配信枠を通して配信が可能です。

VNG系

Kenh14vnは月間訪問者数6,400万人と大規模なボリュームを持つメディアです。ゴシップなどの記事が多いのでVnexpressとは毛色が違ったターゲットにアプローチできそうです。

VC corporation系

VCCが持つメディアで有名なのはDAN TRIでしょう。ベトナムで人気のメディアのひとつです。月間訪問者数4,860万人です。

まとめ

今日の記事では各メディアとアドネットワーク各社についてまとめてみました。

ベトナム国内でアクセス数の多いポータルサイト

ベトナム国内にはポータルサイトが数多くあり、インターネットユーザーたちは頻繁にポータルサイトを閲覧しています。

特にニュースは紙で読むという文化が希薄なベトナムではインターネットでニュースをチェックするユーザーが多いのでニュース系サイトにはかなり多くのユーザーが集まっています。ベトナム国内でのブランディングを考えているのであればインターネット系ニュースメディアは外すことはできませんね。

具体的にどのくらいのボリュームがあるのかをはっきりさせるために、今回は独自にインターネット系メディアの月間訪問者数とユニークユーザー数を調査してみました。

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圧倒的にVnexpress.net のボリュームが大きい

ベトナムを代表するインターネット系ニュースメディアのVnexpressが他を圧倒して月間訪問者数1億3050万人でトップです。ユニークユーザー数では3200万人ほどですので、ベトナム国民の3人に1人はVnexpressをチェックしている計算になりますね。

UU数ではWebtretho.com に軍配

Webtretho.com は月間訪問者数が7570万人ほどですが、ユニークユーザー数は4000万人近くおり、Vnexpressを凌駕しています。同じニュース系に属していますが、ネタが生活や美容など広いことから、読者の層も幅広くなっています。

風水系メディア

ベトナム独特なのが、15位にランクインしている風水系メディアです。日頃ベトナム人と関わっているとわかります。ベトナム人は風水や占いが本当に大好きです。結婚する日程を占いで決めることがめずらしくないことからも彼らにとっての風水や占いがどのくらい重要かわかります。風水などの情報をあつかうBlogphongthuy.com は月間93万の訪問者数、ユニークユーザーが55万人います。

今日は「ベトナム国内でアクセス数の多いポータルサイト」ということでベトナムで人気のメディアを紹介しました。どのメディアも広告枠があるためマーケティングに活用できます。

ベトナムのWEBマーケットをおさらいしよう

ベトナムでWEBマーケティングするときに抑えておかなければならないのが、インターネット利用状況です。今日はベトナムの現状を最新データでお届けします!

9395万人の2人に1人がネット利用

ベトナム人の人口は2017年現在で9395万人です。そのうちのインターネット利用率が50%ですので、4730万人がWEBを閲覧しているという計算になります。人口、インターネット利用率はともに毎年増加(上昇)傾向にありますので、今後5年から10年くらい先まではさらに利用者数が増えていくと考えてよさそうです。

3500万人がソーシャルメディアを利用

ベトナム人の3人に1人以上にあたる3500万人がなんらかのソーシャルメディアを使っています。つまりマスマーケティングをしたい場合、ベトナムではソーシャル向けの広告が効果を発揮するするということです。

一番最近どの端末に触った?

「一番最近どの端末に触った?」という質問に対して、ベトナム人の回答は下記のとおりになっています。
・スマートフォン端末(55%)
・デスクトップ端末(46%)
・タブレット(12%)
日本と同じですが、すでにスマートフォンの利用率がデスクトップの利用率を越えている実態が伺えます。ときどきベトナムのWEB利用実態は日本と比べて遅れているだろう、と認識されている方がいますが、デバイス別の利用実態のデータでは日本と同じかそれ以上になりそうな予感さえ感じます。

スマートフォンの利用者数はまだまだ増えます。それはベトナム人の所得が増えることと、PCを購入するよりスマホを購入してウェブブラウジングした方が安くつくという背景があります。つまりベトナムではスマホファーストをどれだけ上手くやるかがマーケティング成功のカギになっているのです。

どんなWEBメディアをみているの?

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ベトナム人が見ているWEBメディアは上記にまとめました。1位がCocCocこれ何?となるかもしれませんが、ベトナム語に対応した検索で人気のブラウザです。全体の25%のシェアを持っているので意外にあなどれないメディアです。

ついでGoogle、Facebook、Youtubeと続いていきます。この辺のメディアは万国共通で上がって来そうなメディアです。

特筆すべきは、
Webtretho.comZing.vnDaikynguyenvn.comVnexpress.netなどのエンタメやニュースを取り扱う媒体です。こちらはアメリカ風なメディアフォーマットを使って広告枠もたくさん準備しています。枠の価格はメディアによって違いますが、ウィークリーでうん十万円くらいするので結構お高いです。しかし、マス向けのプロモーションでは威力絶大です。ときどき日系企業の商品やサービスも広告掲載されていたりしてうれしくなりますね。


今日は「ベトナムのWEBマーケットをおさらいしよう」という話でしたー!しんちゃおー!

ベトナムのソーシャルメディア事情のおはなし

ベトナムのデジタルマーケティングで切っても切り離せないのがソーシャルメディアです。ベトナム人の多くがソーシャルメディアに時間を使っており、多くのターゲットに効率的にリーチできます。今日はSNS別にどのくらいのリーチ数があるのかをご紹介したいと思います。

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ダントツなのがFacebook

ベトナムでFacebookを活用したことがあるかたはよくわかるかもしれません。ベトナムでのFaebookの盛り上がり方は日本とは比べ物になりません。20代、30代を中心にスキマ時間が少しでもあればFacebookをチェックしています。アクティブユーザーの数は1015万人にもおよびます。

Facebookをベトナムで注意深く見ていただくとわかりますが、とにかくWEBプロモーションがわんさか開催されています。それだけ効果があるということです。ベトナム国内向けにWEBでプロモーションをしたい方はFacebookページを準備してページ内情報を充実されることがマストになるでしょう。

Faceboookを使った広告もあり、かなり効率よく集客をすることができます。中には人気の女優やモデルをつかったKOL(Key Opinion Leder)のプロモーションも多数あります。

2位Zaloは若年層向け

875万人のアクティブユーザーを抱えるのがZaloです。日本でいうところのLINEですね。インターフェースは若干LINEパクっているのは突っ込まないでおいていただきたいですが、あなどるなかれ、毎日4億通のメッセージが飛び交うメディアです。

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メインのユーザー年齢層は18歳から25歳です。若年層向けのマーケティング施策にはベストマッチしますね。ファッション系のECサイトやFMCGあたりの広告にバッチリ合います。

SKYPE

最後に紹介したいのがSkypeです。シェアは15%で525万人のユーザーがいます。ベトナムでのSkypeの特徴はビジネスで使われているということです。デイタイムでSkypeに広告することはビジネスパーソンのユーザーに向けた訴求ということとほぼイコールです。金融系、オートモーティブ、家電などビジネス層に刺さる広告は効果がでます。平日の品川駅にデジタルサイネージを掲載するような感覚です。



こんなところで今日は「ベトナムのソーシャルメディア事情のおはなし」という話でした。しんちゃおー!

【2017年】ベトナムのデジタルマーケティングトレンド5

ビデオ広告

VITTELなど大手ベトナムキャリアが4G回線を提供しはじめる2017年には多くのビデオ広告が注目されはじめます。

Youtube.vnが開設されていることからもわかるとおり、ベトナムでのYoutubeユーザーは非常に多いです。現在ベトナムでは月間3400万人のユーザーがYoutubeを利用しています。GoogleAdWordsを通してYoutubeへ動画広告を配信することが有効なブランディングにつながることは間違いないでしょう。

先行例として日本では2013年のビデオ広告が1.3億ドルでしたが、4年後の2017年には6.4億ドルまで成長する見込みです。今後数年間でベトナムでもビデオ広告市場は爆発的な成長をするかもしれません。

モバイルマーケティング

ベトナムのスマートフォンユーザーは2016年に3600万人いると言われており、人口の3分の1がスマートフォンからネット利用をしている状況です。

日本と大きな違いはPCからモバイルに移行していくのではなく、はじめからユーザーはモバイルを使っているということです。

モバイルで情報を取得して、すぐに電話でアクションするか、モバイルで商品購入やサービス予約をするのがベトナムスタイルです。企業のマーケティング担当者はモバイルファーストで動かなければ勝てない環境です。GoogleがAMP(Accelerated Mobile Page)を推奨していることからわかるとおり、モバイルサイトのユーザビリティを向上させることはSEO対策としても有効です。

コンテンツマーケティング

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30%のアメリカ人マーケターがコンテンツマーケティングを重要視していますが、ベトナムのSEOでは未だに被リンクに頼った伝統的な手法が主流です。

逆にコンテンツマーケティングを導入しているいくつかの会社は競合他社と比較して大きな成果をあげ始めています。他国に比べていまだにコンテンツマーケティングの概念が浸透していないためライバルが少ないのです。

この状況は長くは続かないでしょう。どれだけ早くコンテンツマーケティングを導入するかがベトナムでのウェブマーケティング成功のカギを握っています。

VRマーケティング

2016年についにソニーがPlaystationVRを発表しましたが、いよいよ世界的にVRが本格普及していく段階に入ったようです。

VRの機材は高額なため、VRマーケティングはまだ早いと思っているかもしれませんがベトナムでも近い将来VRマーケティングの本格的な普及が進むかもしれません。

海外の事例ですが、IKEAがバーチャルショールームをVRを使って実現して話題になっています。
https://youtu.be/5WUEIxzhhRQ,

実際のショールームを作るより、コストは安いですし、同時に何人もが1つのバーチャルショールームを並ぶことなく体験することも可能です。費用対効果の観点ではVRが爆発的に普及する可能性は十分あるためマーケターは常にアイデアを考えておく必要がありそうですね。

マーケティングオートメーションツール(MAツール)

・レポーティング
・広告の入札調整
・Eメールマーケティング
などの単純な作業はすでに人が行う仕事ではなくなりつつあります。

世界的な傾向としてMAツールは新規参入が多くあり、コストはどんどん下がる傾向にあります。2017年以降は会社やプロジェクトの規模に関係なくMAツールを導入していく時代に突入するかもしれません。

今日は「【2017年】ベトナムのデジタルマーケティングトレンド」というお話でした!

ベトナムで効果的な10のWEBマーケティング

こんにちは!田中です。今日はベトナムで効果的なWEBマーケティングについて紹介します。日本とは少し違ったところがありますので、これからベトナムへ進出する企業さまやベトナムでさらにプロモーションを拡大したい方は要チェックです!

ウェブサイトでのプロモーション

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WEBマーケティングの基本となるウェブサイト制作。大枠は世界基準と同じと思っていただいて良いのです。

ベトナム人はウェブサイトで情報をみつけたら即アクションにつなげる・話したがるという特徴があります。例えば、保険のサービスだったらエンドユーザーは即電話して保険についての情報を聞くとか、チャットツールがついていたらガンガンチャットが飛んでくるというイメージです。

ですので、ユーザーが電話をかけやすいように電話番号をわかりやすく表記したり、チャットツールを導入したりしておくとウェブからの成果が得られやすくなります。日本人からしたら電話とメールがあったら「まずはメールで」と考えやすいですので注意が必要ですね。

Facebookページ活用

ベトナム人はFacebookが本当に大好きです。サイト別アクセス数を見ると1位です。ベトナムで勤務をしたことがある方はわかると思いますが、オフィスで仕事の合間にFacebookを開いているベトナム人はよくいますし、投稿のシェアやコメント量も日本の比ではありません。

ベトナムでマーケティングを成功させたいとしたらFacebookをどう活用するかがカギになりますね。

Facebookページは無料で開設でき、社内のアドミンに更新してもらうなどすればさほどコストもかからないはずです。弊社でもファンページは内製です。

Facebookである程度のボリュームのユーザーを短期間で集めたいのであれば、Facebook広告を活用するといいでしょう。バナー広告展開をすれば1ヶ月で数万〜数十万アクセスをバッと集めることも十分可能です。ターゲット層は35歳以下の男女がメインで50%は女性です。
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メッセンジャー広告

ビジネスシーンでよく使われるのがSkypeです。弊社でもお世話になっています。笑
Skype広告はホワイトカラーの仕事をしているユーザーに効率的にアプローチできるので中間層以上に向けた商品・サービスにはおすすめのメディアです。
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一方でベトナムのLINEといっても過言ではないのがZalo。若年層のほとんどはZaloを使ってコミュニケーションしています。ですので、若年層にターゲティングしたい場合はZaloを使ってプロモーションすると成果が出やすいです。ちなみにZaloは25歳以下の女性が全ユーザーの67%ですので、コスメ・美容系の商材にはベストマッチします。

インフォグラフィック広告

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日本でもおなじみのインフォグラフィックはベトナムでも人気があります。複雑な情報や数値を使って説明する情報には相性バッチリですね。まだまだ広く普及しているわけではないので、インフォグラフィックを活用してプロモーション情報を出していくと見た目のインパクトが大きく目立ちます。


SEM ( Google Adwords 、Coc Coc )広告

SEM(Search Engine Marketing )はWEBマーケティングの中でも最もパフォーマンスが良い手法のひとつです。GoogleAdWordsを活用して特定のキーワードが検索された時だけ広告を表示します。例えば、洋服を販売しているECサイトを運営しているとした場合、「洋服 通販」という検索があった場合に広告が表示されるようにするのです。「服買いたい!」となっている段階で広告表示されるのでユーザーへの心象も良いですよね。

ベトナムでのGoogle利用率はインターネット人口の90%以上です。ですからGoogleに広告を出しておけばまず間違いないということになります。

さらに、Coc Cocというメイドインベトナムの検索エンジンもあります。Googleと比較するとまだまだシェア低く25%ですが、国内企業ということもあって徐々に利用者が増えているようです。公表されているデータでは17万人のアクティブユーザーがいるようです。抜かりなくベトナムでの集客したい方はCoc Cocへの広告掲載もマストですね。
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DSP アドネットワーク

ブランディングなどで大きな効果を発揮する手法です。
手前味噌ですが、うちの会社はMicroAdBLADEというDSPをベトナムで展開しておりまして規模感としてはベトナム最大級です。大量のユーザーを一気に獲得したいときにはご活用いただけます。

ベトナムの大きな配信先としては、
VN Express
Vietnam net
Zing
など、ベトナム国内トップクラスのメディアサイトにも広告配信が可能です。目標設定をしていただき運用チームが最適化をしていきます。

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純広告

DSPとかぶる部分がありますが、さきほどご紹介したVN Expressなどの大手メディアは純広告の販売もしてます。期間を決めていくら、1000回あたりの表示でいくら、稀に成果報酬でなどなど。料金体系のバリエーションは豊かですね。
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料金は変動することがありますが、トップクラスのメディア24hでも上画像くらいの価格帯です。

動画広告 True View(You tube)広告

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Youtubeの人気はベトナムも日本と同じです。特に2014年以降はYou Tubeもベトナムを優良市場と見てYoutube.vnを開設しました。かな〜り盛り上がってます。掲載スタイルはいくつかありますが、動画内にCMのようにプロモーション動画を差し込むインストリーム広告はインパクト大ですね。ベトナムでも消費財やブランディングが必要な企業さまがバンバン広告を出して成果を得ています。

有名人を活用したマーケティング(KOL)

日本ではステマと言われてしまいそうですが、ベトナムではあんまり気にされません!みんな気がついていますが、ポジティブに受け入れられているという印象です。日本でのテレビCMのイメージに近いですね。有名人に自分の商品を使ってFacebookでプロモーションしてもらえる広告で広告効果は大です。中にはFacebookフォロワーが800万人以上いるおばけ有名人もいます。ベトナム人の人口が9000万人なので約10人に1人は登録している計算になりますね。f:id:ShoichiroT:20170113185909p:plain

デジタルサイネージ

日本から来た人には「意外だね!進んでる!」と言われることが多いのですが、ベトナムの都市部にはデジタルサイネージがところどころにあります。有名所ではハノイの国際空港(ノイバイ国際空港)やホーチミンの国際空港(タンソンニャット空港)などにデジタルサイネージがある他、オフィスビルのエレベータとかにもサイネージがついてたりします。それも複数箇所です。

中間層をターゲットにする場合はデジタルサイネージは効果的ですね。エレベーターに乗ってる時とかってふとデジタルサイネージ見ちゃうんですよね(笑)僕も洗剤とかデジタルサイネージで見たやつを良いなと思って買ってたりします。


今日は「ベトナムで効果的な10のWEBマーケティング」というお話でした。Tam biet!